初心者必見!おすすめの簡単情報セキュリティ資格

公開日: 2024/6/7

IT関連の業界・企業に勤めていなくても、部署によっては情報セキュリティの資格を必要とされることがあります。

特に総務・人事といった総合的な部署では、取得を求められることがあるでしょう。


「エンジニアのようなIT専門家は目指していない」「会社で取得するように言われた」などのケースに当てはまる場合は、初心者向けの関連資格はいかがでしょうか。


本記事では簡単な初心者向け情報セキュリティ資格を紹介します。

取得すれば給料がアップするところもあるので、挑戦してみてください。

1. セキュリティ関連の資格は全部で3種類


セキュリティ関連の資格は、大きく分けて以下の3種類あります。

 ・国家資格

 ・公的資格

 ・民間(ベンダー)資格


それぞれの違いは簡単に解説すると、主催・運営している機関が異なる点です。

しかし、具体的にはそれだけではありません。

ここでは上記3種類の違いについても、もう少し掘り下げて紹介します。

1-1. 国家資格

国家資格は文字があらわしているとおり、国主導の下で主催・運営されている資格です。

試験に合格すればその知識・スキルが国に認められた証明となります。


3種類の資格の中では最も注目度・価値が高いといえるでしょう。

しかしその反面、試験そのものは大変難しく、合格率も低い点がデメリットです。

1-2. 公的資格

公的資格とは、資格を定めている機関と認定する機関が異なります。

資格の運営・主催は法人や民間団体が行い、認定は各省庁や大臣が行うシステムです。

3種類の資格のなかでは、国家資格と民間資格の中間に位置づけされています。


難易度には幅があり、内容も一般的・総合的なものから専門的な知識を要するものまでさまざまです。

受験者においても立場・年齢・性別などに幅があるといえるでしょう。

1-3. 民間(ベンダー)資格

民間(ベンダー)資格とは、企業や特定の団体が運営・主催から認定まで行っている資格です。

難易度には幅がありますが、試験の内容については専門的な知識を要するものも多く、どれだけの知識があるかによって印象は異なるでしょう。


たとえば高校などである程度情報セキュリティについての学習をしていた人とそうではない人が同じ資格試験を受験した場合、前者にとって「簡単」と感じても、後者にとっては「難しい」と感じるかもしれません。

2. 初心者におすすめの情報セキュリティ資格は?


情報セキュリティ関連の資格には、大きく分けて3種類あることがわかりました。

では、初心者はどのような資格を目指せば良いのでしょう。


ここでは、初心者が取得を目指す際の情報セキュリティの資格について解説します。

なお以下の3つすべて、またはいずれかに当てはまるケースが前提です。

 ・情報セキュリティを含むIT関連全般の知識がほとんどない

 ・将来的にエンジニアなどのIT専門家を目指すつもりはない

 ・勤務している企業・部署で取得するように言われた


初心者レベルで解説するので、対象の方は参考にしてください。

2-1. おすすめは「公的資格」

「IT関連の知識がなく、将来的に専門家を目指すつもりはないけれど、会社から取得するように言われた」というケースもあるでしょう。

そのようなケースは「公的資格」の取得をおすすめします。


国家資格と民間資格の中間に位置する公的資格は、運営・主催は民間企業や法人ですが、認定は省庁・大臣が行う点がひとつの特徴です。

「公的機関から認定を受けている」という事実が資格に箔をつけることからも、初心者におすすめします。

2-2. 対応している業種・部署が広大

情報セキュリティ関連の公的資格にはいくつかの種類がありますが、いずれも対応している業種・部署が広大です。


たとえば初心者には難易度の低い資格、中級者にはある程度の専門的知識を要する資格、上級者には国家資格を目指せる内容の資格のように段階的にわけられています。

特に初心者向けの資格の場合、IT関連企業だけではなく、ITを利用するほかの業界・企業でも活用できる知識を取得できるので、利便性は高いでしょう。


「IT関連の企業・部署に勤めていないけれど、取得するように言われた」というケースに当てはまる人にも向いているのです。

2-3. 独学でも合格可能

公的資格にも難易度やレベルがあります。

そのなかで初心者向けの資格については、情報セキュリティを含むIT関連の知識がない人でも独学で合格できるレベルです。


それぞれの資格試験に関連する書籍は、本屋さんに多く出回っています。

これらを熟読して準備すれば、試験に合格できるでしょう。

3. おすすめの簡単情報セキュリティ資格3選


情報セキュリティ関連の公的資格は数多くあります。

そのなかで初心者におすすめの資格は以下の4つです。

 ・SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定

 ・個人情報保護士認定試験

 ・情報セキュリティ管理士認定試験


上記3つの資格について特徴や費用などを解説・紹介します。

受験・取得する必要がある方や、目指している方は参考にしてください。

3-1. SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定

主催・運営:一般財団法人 草の根サイバーセキュリティ推進協議会

試験時間:50分

出題形式:四者択一問題

出題数:50問

合格ライン:-

試験会場:オンライン受験

試験日程:公式サイトの「検定スケジュール」を確認

受験料:4,000円(税込)

公式サイト:https://www.grafsec.or.jp/

https://www.grafsec.or.jp/kentei/becomesupporter/


セキュリティに関する基本的な知識が得られる試験です。

取得すれば情報セキュリティ関連の相談に答えやすくなるでしょう。


IT専門家だけではなく、セキュリティ・ITの知識がない人でも取得できるレベルの内容に設定されています。

受験対象者は「継続してPCサポート活動をする方・したいと思っている方、興味のある方」となっており、受験資格はありません。


試験は年に2回程度行われていますが、時期や受験者数などによって年3回実施されることもあるようです。

3-2. 個人情報保護士認定試験

主催・運営:一般財団法人 全日本情報学習振興協会

試験時間:150分

出題形式:-

出題数:100問(課題1:50問、課題2:50問)

合格ライン:課題1・課題2で各70%以上(問題の難易度によって調整あり)

試験会場:オンライン・公開会場・CBT会場

試験日程:公式サイトの「試験日程」を確認

受験料:11,000円(税込)

公式サイト:https://www.joho-gakushu.or.jp/

https://www.joho-gakushu.or.jp/piip/naiyou.php


個人情報の取扱・運営に関する知識が得られる資格です。

企業において、個人情報の漏洩・紛失はリスクでしかありません。

この資格を取得すれば取扱・運営の基礎固めだけではなく、管理・監督まで行えるようになります。


受験資格は「国籍・年齢に制限なし」であり、誰でも受験可能です。

また試験会場は3種類用意されており、近くに受験できる施設に準じて申込を行うと良いでしょう。

3-3. 情報セキュリティ管理士認定試験

主催・運営:一般財団法人 全日本情報学習振興協会

試験時間:120分

出題形式:マークシート形式

出題数:-

合格ライン:1~4で各70%以上

試験会場:オンライン・公開会場・CBT会場

試験日程:公式サイトの「試験日程」を確認

受験料:11,000円(税込)

公式サイト:https://www.joho-gakushu.or.jp/

https://www.joho-gakushu.or.jp/isme/naiyou.php


企業における総合的な情報セキュリティの知識が得られる資格です。

資格名は「情報セキュリティ管理士」ですが、試験の内容はIT専門よりも総務・人事などの事務職に従事している人向けとなっています。


試験に合格すると認定カードが付与されますが、2年の有効期限が設けられている点に注意が必要です。

更新には毎年定期講習(オンライン)を受講する必要があり、有効期限である2年以内に2回の講習を受講していなければ更新できません。

忘れずに毎年定期講習を受講しましょう。


また試験は、前述した「個人情報保護士認定試験」とは同日実施されるため、併願できません。

この点もあわせて注意してください。

4. しっかり準備をして試験に挑戦しよう

初心者におすすめの情報セキュリティ試験を紹介しました。

難易度は低めの資格試験ですが、学習して基礎知識を身に着けていなければ合格は難しいでしょう。


なお、本記事で紹介した3つの資格は、それぞれの公式サイトにておすすめの参考書・問題集も掲載されています。

それらを参考にして準備を進めれば、合格率は上がるでしょう。


あくまで「試験」なので、しっかり準備をして合格を目指してください。