
人事・労務・総務担当者にお勧めのセキュリティ資格って何?おすすめの情報系資格12選!
個人情報や取引先の情報などデータ流出は企業の信頼を大きく損なう問題です。
情報セキュリティの重要性が高まる中、人事・労務・総務担当者にもセキュリティに関する知識やスキルが求められるようになってきました。
そこで、本記事では、人事・労務・総務担当者におすすめのセキュリティ資格をご紹介します。
1. 情報セキュリティとは?
簡単に言うと、情報セキュリティとは、情報を守るための取り組みです。
情報の機密性、完全性、可用性を維持することとも言えます。
・機密性:情報へのアクセスを許可された人だけが、その情報にアクセスできる状態を確保すること
・完全性:情報が破壊、改ざん又は消去されていない状態を確保すること
・可用性:必要なときに必要な人が、必要な情報を利用できる状態を確保すること
情報セキュリティは、個人情報や企業秘密などの情報資産を保護するためにたいへん重要です。
近年、サイバー攻撃の脅威が高まっていることから、情報セキュリティの重要性はさらに高まっています。
情報セキュリティ対策を講じることで、情報資産の漏洩や改ざん、消失などの被害を防ぐことができます。
そこで、必要とされる情報セキュリティの資格を紹介していきましょう。
2. 情報セキュリティ管理士認定試験とは
情報セキュリティ管理士認定試験は、情報セキュリティに関する知識と実践力を問う国家資格です。
試験は、午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの4科目で構成されており、午前Ⅰ・午前Ⅱは選択式、午後Ⅰ・午後Ⅱは記述式です。
合格率は約15%となっており、比較的難易度の高い試験です。
2-1. 情報セキュリティ管理士認定試験の難易度
情報セキュリティ管理士認定試験の難易度は、ITやセキュリティに関する基礎知識がないと合格は難しいでしょう。
ただし、ITやセキュリティに関する知識や経験がある程度ある方であれば、独学でも合格を目指すことは可能です。
2-2. 情報セキュリティ管理士認定試験の勉強方法
情報セキュリティ管理士認定試験の勉強方法は、以下の2つが主流です。
・独学
・通信講座
独学の場合は、参考書や問題集を活用して自分で勉強します。
参考書は、難しい内容のものも多いので、図解が多く内容が理解しやすいものを選ぶようにしましょう。
通信講座の場合は、講師の指導を受けながら勉強することができます。独学では理解が難しい場合や不安な方は、通信講座を利用するのも良いでしょう。
まずは資料請求をしてみて費用を考えたうえで検討してみるといいですね。
学習アプリや試験情報が掲載されたウェブサイトなどを活用するのもおすすめです。
3. 情報セキュリティ系の資格
情報セキュリティ管理士認定試験以外にも、情報セキュリティに関する資格は数多くあります。
その中でも、人事・労務・総務担当者におすすめの資格をご紹介します。
3-1. 情報セキュリティスペシャリスト
情報セキュリティスペシャリストは、情報セキュリティに関する高度な専門知識と技能を有し、情報セキュリティ対策の企画、立案、実施、評価、改善を行うことができる人材を認定する国家資格です。
試験は、午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの4科目で構成されており、午前Ⅰ・午前Ⅱは選択式、午後Ⅰ・午後Ⅱは記述式です。
合格率は約10%となっており、比較的難易度の高い試験です。
3-2. 情報処理安全確保支援士
情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティに関する知識と実践力を問う国家資格です。
試験は、午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの4科目で構成されており、午前Ⅰ・午前Ⅱは選択式、午後Ⅰ・午後Ⅱは記述式です。
合格率は約20%となっており、情報セキュリティスペシャリストよりも難易度は低めです。
3-3. 情報セキュリティマネジメント試験(ITIL®)
情報セキュリティマネジメント試験(ITIL®)は、ITIL®フレームワークに基づいた情報セキュリティマネジメントに関する知識と技能を問う国際認定資格です。
ITIL®フレームワークとは、ITサービスマネジメント(ITSM)に関するベストプラクティスを体系化したものです。
試験は、Foundation(基礎)とExpert(専門)の2つのレベルがあります。
Foundationは、ITIL®フレームワークの全体像を理解するための試験です。
Expertは、ITIL®フレームワークの専門的な知識と技能を有していることを認定する試験です。
4. セキュリティ以外のIT・DX系の資格
セキュリティ以外のIT・DX系の資格も、人事・労務・総務担当者にとっては役立つ資格でしょう。
その中でも、おすすめの資格を紹介していきましょう。
4-1. 基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITに関する基礎的な知識と技能を有し、IT社会で活躍できる人材を認定する国家資格です。
試験は、午前Ⅰ・午後Ⅰの2科目で構成されており、午前Ⅰは選択式、午後Ⅰは記述式です。
合格率は約35%となっており、比較的取得しやすい資格です。
4-2. 応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、ITに関する応用的な知識と技能を有し、ITシステムの開発、運用、保守、または情報セキュリティ対策に携わる実務経験者を認定する国家資格です。
試験は、午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの4科目で構成されており、午前Ⅰ・午前Ⅱは選択式、午後Ⅰ・午後Ⅱは記述式です。
合格率は約20%となっており、基本情報技術者試験よりも難易度が高い資格です。
4-3. プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験は、情報システムの開発プロジェクトを監督する能力を認定する国家資格です。
試験は、午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの4科目で構成されており、午前Ⅰ・午前Ⅱは選択式、午後Ⅰ・午後Ⅱは記述式です。
合格率は約15%となっており、比較的難易度の高い試験です。
4-4. ビジネス能力検定
ビジネス能力検定は、ビジネスに関する幅広い知識と技能を有し、ビジネス現場で活躍できる人材を認定する民間資格です。
試験は、1級から3級までの3つの級があり、級が上がるほど難易度が高くなります。
1級は、ビジネスの全体像を理解し、経営戦略やマーケティング、人事、財務などの分野で実践的な知識と技能を有していることを認定する資格です。
2級は、ビジネスの基本的な知識と技能を有し、一般的なビジネスシーンで活用できることを認定する資格です。
3級は、ビジネスの基礎的な知識と技能を有し、ビジネスの基本的な流れを理解できることを認定する資格です。
5. 総務や人事、事務職におすすめの資格
上記以外にも総務や人事、事務職に従事している人が持っていて損はない、おすすめの資格をご紹介します。
5-1. 人事総務検定
人事総務検定は、人事・総務に関する幅広い知識と実践力を有し、人事・総務の業務に従事する人に求められる能力を認定する民間資格です。
試験は、1級から3級までの3つの級があり、級が上がるほど難易度が高くなります。
1級は、人事・総務の専門的な知識と実践力を有し、人事・総務の業務を総合的かつ高度に遂行できることを認定する資格です。
2級は、人事・総務の基本的な知識と実践力を有し、一般的な人事・総務の業務を遂行できることを認定する資格です。
3級は、人事・総務の基礎的な知識と実践力を有し、人事・総務の基本的な業務を理解できることを認定する資格です。
5-2. 労務管理士
労務管理士は、労働基準法や労働安全衛生法などの労働法制に関する知識と実践力を有し、労務管理の業務に従事する人に求められる能力を認定する民間資格です。
試験は、1級と2級の2つの級があり、級が上がるほど難易度が高くなります。
1級は、労働法制に関する高度な知識と実践力を有し、労務管理の業務を総合的かつ高度に遂行できることを認定する資格です。
2級は、労働法制に関する基本的な知識と実践力を有し、労務管理の業務を遂行できることを認定する資格です。
5-3. キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングに関する知識と実践力を有し、キャリアコンサルティングの業務に従事する人に求められる能力を認定する国家資格です。
試験は、筆記試験と面接試験で構成されています。
筆記試験では、キャリアコンサルティングに関する知識や技能を問う問題が出題されます。
面接試験では、キャリアコンサルタントとして必要なコミュニケーション能力や対人関係能力を問われます。
5-4. 簿記検定
簿記検定は、簿記に関する知識と実践力を有し、簿記の業務に従事する人に求められる能力を認定する民間資格です。
試験は、3級から1級までの3つの級があり、級が上がるほど難易度が高くなります。
3級は、簿記の基礎的な知識と実践力を有し、簿記の基本的な業務を理解できることを認定する資格です。
2級は、簿記の基本的な知識と実践力を有し、簿記の基本的な業務を遂行できることを認定する資格です。
1級は、簿記の高度な知識と実践力を有し、簿記の高度な業務を遂行できることを認定する資格です。
6. まとめ
人事・労務・総務担当者にとって、セキュリティに関する知識やスキルは必須と言えるでしょう。
情報セキュリティ系の資格は数多く存在します。
自分の職種において必要な資格や、取りやすそうな資格からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
本記事でご紹介した資格を取得することで、情報セキュリティの知識や実践力を身につけることができます。
関連性の高い資格も多いので、1つ取得することで次の資格に繋がることも多いです。
ぜひ、自分に合った資格を見つけて、キャリアアップに役立ててください。