
未経験・独学で取得を目指す情報セキュリティに関するおすすめ資格5選【初心者向け】
企業内でも情報漏洩やサイバー攻撃などのリスクを減らすため、資格取得を推奨する企業も多いのではないでしょうか。
特に情報セキュリティの資格は未経験でも取得可能なものも多いため、挑戦したいと考えている方も少なくないはずです。
この記事では、未経験でも取得を目指せる情報セキュリティ資格について解説していきます。
これから情報セキュリティの資格を目指すという方はぜひ参考にしてみてください。
1. 情報セキュリティとは?
情報セキュリティとはインターネットやパソコンなどの重要な情報が漏洩したり、ウィルス感染の脅威から守るために対策を取ることを指します。
企業においても重要な機密情報や顧客や社員の個人情報など、多くの情報が保管されているため、情報セキュリティは会社を守る大事な取り組みと言えます。
情報セキュリティ関連にトラブルが生じると、企業のシステムの不具合だけでなく、1つのパソコンのウィルス感染が会社全体に大きな損害を与える可能性も出てくるのです。
情報セキュリティ資格とはそんなリスクを減らすための知識やスキルを証明することができる資格と言えます。
資格を取ることで具体的な提案や指示を考えたり、部署や企業全体のセキュリティに対する意識付けにも貢献できるようになります。
2. 情報セキュリティの資格種類について
情報セキュリティの資格は主催者によって3つに分類されます。
・国家資格
・公的資格
・民間(ベンダー)資格
公的資格とは国家資格と民間資格の中間に位置し、一般財団法人や民間団体など各種協会などが主催となって実施されます。
民間(ベンダー)資格は様々な機構や民間企業が主催しているもので、専門性が高い資格が多くなっています。
また情報セキュリティに関する資格は種類が多く、どれを取得したら良いか悩む方もいるのではないでしょうか。
情報セキュリティ資格には、ネットワークの構築やシステム開発に必要な知識スキルが求められる「エンジニア分野」と、情報セキュリティに関する法律や組織管理の方法、社員教育に対する考え方など、基本的な知識が求められる「マネジメント分野」の2つに分けられます。
ネットワークエンジニアやセキュリティエンジニアを目指す方はエンジニア分野、情報セキュリティ部門のマネージャーなどを目指す方はマネジメント分野が向いています。
自分がどこを目指すかによって資格を選ぶ必要があります。
3. IT未経験でも取れる情報セキュリティ資格5選
総務や事務職など非エンジニアでも資格を取得したい、また会社側から取得を勧められることもあるのではないでしょうか。
IT未経験者でも取れるおすすめの情報セキュリティの資格についてご紹介します。
3-1. 基本情報技術者試験
基本情報技術試験は「情報処理技術者試験」の区分にある1つで、経済産業省が認定する国家試験です。
ITシステム開発や運用する人向けの試験で、ITパスポートより一段階上の試験となっています。
合格率は50%。独学で勉強することも可能ですが、未経験者はIT知識や専門用語を理解するのに苦労するかもしれません。
IT未経験で不安な方は通信講座を利用して学ぶのもおすすめです。
3-2. 情報セキュリティマネジメント試験
コンピューターウィルスなど外敵からシステムを守るため、セキュリティ対策に関する基本的な知識やトラブル発生時の対応などのスキルを図る資格です。
情報セキュリティ全般・管理・対策などセキュリティに特化した内容のため、企業全体のセキュリティを見ながらマネジメントを行う管理職を希望する方にもおすすめです。
合格率は60〜80%と高めで簡単そうに感じますが、基本的なIT知識が必要になり、未経験者はしっかり勉強する必要があります。
独学でも十分に合格を狙えますが、ITの知識に自信がない方は通信やスクールでの勉強がおすすめです。
3-3. シスコ技術者認定(CCNA/CCNA)
ネットワーク機器メーカーのCisco Systems社が提供している資格で、ネットワークエンジニアの登竜門として受験される方が多いです。
CCNAは会社員向けで内容も補助的な役割などIT入門的なものになっており、知識や経験のない初心者でも挑戦しやすいと言えます。
CCNAを取得することで、ネットワークに関する基礎知識を持っていることが証明されます。合格後も3年ごとに更新が必要になり、更新には同資格かワンランク上の資格を取得する必要があります。
参考書などを使った勉強がメインとなります。Cisco Systems社が出している参考書もあり、独学でも試験対策がしやすいでしょう。
CCNPは中級者向けの試験です。CCNAから続けて勉強すれば未経験者でも取得可能です。
ただし基本知識の他、応用的な知識や経験も必要となるためそれなりの準備は必要となるでしょう。
公式の合格率は発表されていませんが、合格率は30〜60%になっています。
3-4. 情報セキュリティ管理士認定試験
一般財団法人全日本情報学習振興協会が主催している資格試験です。
一般事務や人事、管理職の方に向いている資格で、エンジニアでない人の受験を奨励しています。
セキュリティに関する基本的な知識が問われ、合格率は約50%です。
勉強法は独学でもできるため、公式から発行されているテキストの読み込みや問題演習等で対策をすると良いでしょう。
3-5. SPAEAD情報セキュリティサポーター能力検定
SPAEAD情報セキュリティサポーター能力検定は、一般社団法人セキュリティ対策推進協議会(SPREAD)が主催しています。
情報セキュリティやITの基礎知識、ウィルスなどの脅威や攻撃法について学べるため、情報セキュリティの対策を考える上で役に立つ資格といえます。
未経験者や一般の方も受けられる比較的簡単な試験で、合格するとインターネットの安全性を伝えるアドバイザーとして活躍することも可能です。
合格ラインは70%と難易度もやや低めと言えます。
講義やオンライントレーニングなどは実施していないため、独学での勉強となります。
4. 情報セキュリティ資格の選び方ポイント
情報セキュリティの資格はレベルも様々で多岐にわたります。
その中から自分に必要な資格をどのように選べばいいのか、そのポイントについて説明します。
4-1. 現在の業務に合わせて選ぶ
今担当している業務に最適な資格はどれかを考え、実務で役立つものを選ぶと良いでしょう。
資格を保有することで社内のセキュリティの問題に気づくことができ、適切な提案や対処が可能となります。
企業のセキュリティを守るための資格取得は、会社からの評価も上がるでしょう。
また情報セキュリティの専門知識があれば、社内のセキュリティの重要性や対策の指導をすることができるため、社員の意識向上も推進にも一役買うことができます。
4-2. キャリアアップのために選ぶ
新たな資格を取得することで、自身のキャリアアップにも繋げることができます。
会社では昇進や昇格を目指すこともできますし、今後セキュリティエンジニアを目指すのであれば、転職する際のアピールポイントになります。
IT未経験者であれば難易度の低い試験から受け、基礎知識をしっかり身につけることで確実にステップアップができるでしょう。
自分の目標を設定し、自身のスキルにあっているかを判断し資格取得を考えることが大切です。
5. まとめ
本来情報セキュリティの仕事はスキルさえあれば、資格がなくても働くことができます。
しかし情報セキュリティの資格を持っていることで、高い技術力と知識をアピールすることができ、仕事や自分自身のスキルアップに繋がるのです。
情報セキュリティの資格は多種多様あり難易度が違うため、自分の目的に合った資格を目指すことをお勧めします。
自分のスキルアップのためにも、情報セキュリティの資格取得を目指してみてはいかがですか?