【資格取得で現状打破!】将来役立つ事務系スキル7選

公開日: 2021/3/8

社会人になりたての頃は仕事をこなすだけでも大変ですが、慣れていけば趣味や勉強など仕事以外のことを始める余裕が出てきますよね。

しかし、30代や40代は責任ある仕事を任されたり、子育てで忙しかったりして、なかなか自分の時間が取りづらくなります。

どうせ時間を割くなら、将来的に役立つ資格取得を考えてみてはいかがでしょうか。

本記事では、資格を取得するメリットや汎用性の高い事務系スキルなどについて紹介します。

1. 資格があるとメリットがたくさん!

「資格があれば何とかなる」とはよく聞きますが、資格が役立つシーンは多いです。

資格取得にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

1-1. 給与アップが見込める

企業の大きさにかかわらず、取得した資格に応じた給与を出してくれる職場は少なからずあります。

経営コンサルタントであれば「中小企業診断士」、事務職であれば「セキュリティマネジメント」などは難易度が高く、優遇されやすいです。

同じ年次でも資格によって毎月のお給料が変わってくるなら、少しでも多くもらえるほうがいいですよね。

ただし、国家資格に限って認められるケースもあるので、取得を検討する前にあらかじめ確認しておきましょう。

1-2. 専門職へキャリアチェンジできる

事務職はいわば書類の整理や経理、パソコン操作などができれば務まりますが、給与はどちらかというと月並み程度で、個人の能力はそこまで重視されません。

一方、専門職は特定の分野における高度な知識や免許、スキルを持った人だけができる仕事です。

事務職よりも給与は多く、その道を極めるほど貴重な人材として重宝されます。

いずれ専門職へのキャリアチェンジを視野に入れているなら、資格取得は必須項目です。

1-3. 経験のアピールポイントになる

資格は、知識や経験があることを客観的に示せるものです。

例えば、毎日真面目に仕事をしてきたAさんと、同じような仕事をしながら資格を年に1つ取得してきたBさんがいたとします。

あなたが人事担当者で、人柄や相性などを抜きにして考えた場合、どちら採用するでしょうか。

多くの方は、資格取得をして積極的にスキルアップをしているBさんを選ぶと思います。

もしAさんにその程度の知識があったとしても、客観的にそれを評価することは難しいですよね。

つまり資格は、自分の知識や経験をアピールできる大きな強みになるというわけです。

職場によっては試験費用を負担してくれるケースもあるので、勧められたものがあれば積極的に受けてみると良いでしょう。

2. 事務系スキルの紹介

女性は結婚や出産、子育てなどをきっかけに職場を離れる人も多いですが、資格さえがあればブランクがあっても職場復帰しやすくなります。

定番のものから、意外と穴場な資格まで、仕事や将来に役立つ事務系スキルをまとめました。

2-1. 事務仕事の基本といえば「MOS」

「MOS」とは、Microsoft Office Specialistの略称で、マイクロソフト社のOffice製品であるWordやExcel、PowerPoint等が使えることを証明する資格です。

日本では多くの会社がOffice製品を使っており、事務仕事には欠かせません。

受験料は1万円前後とやや割高ですが、これから事務仕事を始めたい方や、すでに事務仕事をしていて初めての資格取得を考えている方におすすめです。

2-2. 実務能力が問われる「日商PC検定」

日商PC検定は、文章作成や表計算ソフトの使い方を身につけ、ITに関する知識やスキルがあることを証明できる検定試験です。

知識やスキルを実務の中で活用することを重視しているため、問題に答える「知識科目」と、指示された内容で文書や表を作成する「実技科目」の2つがあります。

レベルはベーシック・3級・2級・1級の4種類で、受験料はレベルに応じて異なりますが、4,000円から10,000円程度です。

資格勉強を通して実務能力が身につくので、MOS資格取得後の目標にすると良いでしょう。

2-3. 経理の基本「日商簿記資格」

簿記資格とは、会社の支出入について複数の観点から精査し、記録や計算、整理するために必要な知識やスキルがあることを示す資格です。

代表的な検定が「日商簿記資格」で、経理の実務で使うには3級以上が目安とされています。

経理ができると仕事の幅が広がりますし、有資格者や経験者は出産や子育てでブランクがあっても、職場復帰しやすいです。

合格率は4割前後とやや難易度は高いですが、ぜひ取得しておきたいですね。

2-4. 社会人の一般マナーを身につける「秘書検定資格」

秘書検定は、電話対応や敬語など、社会人として身につけておきたい一般常識やマナーがあることを示すことのできる資格です。

文書作成やメールの言葉遣い、取引先や顧客と関わる場面などにおいても、知っておくと必ず役立ちます。

パソコンの事務仕事ができるだけでなく、誰に対しても立ち振る舞いが上手な人は素敵ですよね。

大学生や社会人は2級や準1級を受験する人が多く、本格的に秘書を目指すと1級は必要とされます。

受験料は2級が4,100円、準1級が5,300円、1級が6,500円です。

2-5. ITに関する正しい知識とスキルを学ぶ「ITパスポート」資格

ITパスポートは通称「iパス」とも呼ばれ、ITに関するあらゆる基礎知識が総合的に求められる国家資格です。

事務仕事には必要ない資格であるように思われがちですが、身近に使われている技術の仕組みや、IoT・AIといった最新技術に関して知識が深まりますし、転職活動時はアピールにも使えます。

試験時間は120分で問題数は100問、受験料は5,700円です。

2-6. 英語力を測る「TOEIC」

TOIECは「国際コミュニケーション英語能力テスト」の通称で、英語のコミュニケーションや仕事の場面で必要な能力を測ります。

750点から850点ほどの得点レベルがあれば、海外との電話対応やメール対応をするような英文事務(海外営業事務、貿易事務)といった仕事に就くことも可能です。

また、ユニクロのようにTOEICのレベルを昇進や給与アップに反映させる会社も増えてきています。

自分の実力を知るためにも一度受けてみると良いでしょう。

2-7. 長く安定して働きたい人におすすめ「医療事務資格」

医療事務資格は、医療機関において受付や医療費の計算などを行う仕事です。

「医科医療事務管理士技能認定試験」や「医療事務技能審査試験」などが代表的ですが、他にも分野やスキルに応じて10種類以上の試験が行われています。

いずれも国家資格ではなくあくまでも民間の試験であるため、何をアピールするかに合わせて選ぶようにしてください。

医療事務は正規以外にパートの求人も多く、引越しや出産などで仕事を離れていたような方でも始めやすい仕事と言えます。

ただし、資格があっても未経験であることを理由に断られる場合もあるので、派遣に登録して経験を積んだうえで正規の採用にチャレンジするのがおすすめです。

3. 資格取得時の注意点

このように、資格取得は自分のキャリアや人生にとってプラスとなることが多い反面、途中で挫折してしまうことも少なくありません。

資格を取得するにあたって気をつけておきたいポイントをまとめました。

3-1. やりたい仕事に関係する資格を取ろう

資格はむやみやたらに取得するよりも、自分の仕事や将来に繋がるものを取るようにしましょう。

取得のためにかけた時間は返ってきませんし、会社の負担や補助がなければ受験料も自己負担となります。

何よりも、興味のある分野でなければ勉強はなかなか続かないものです。

その資格を取得することで、自分にどんな利点があるのかをよく考えた上で学習をスタートさせるべきです。

3-2. 資格取得はあくまで通過点であることを忘れない

資格を取ることは確かに立派なことですが、合格や取得をゴールにしてしまうのは少し違います。

資格は学習した知識や経験の「証」であって、それを生活や仕事に役立てることが本来の趣旨です。

受検後に内容を忘れてしまっては元も子もありません。

知識や経験を日々更新するように心がけたいですね。

3-3. 勉強は効率的に行う

働いたり、家事や子育てをしながら取得に向けて学習をするのは結構大変です。

「スキマ時間」使って、短い時間で確実に学習を積み上げることが資格取得への秘訣です。

例えば、TOEICであれば通勤時間にアプリで勉強することもできます。

そもそも目標ラインに達するまでは学習を続けなければいけないわけです。

どうせなら一発目で合格ラインに届くようにしたいですよね。

習慣化してしまえば自然と続けられるようになるので、通勤中はリスニング、寝る前は参考書で学習など、場所やタイミングを自分の中で決めて効率的に取り組んでいきましょう。

4. まとめ

資格を取得すると、扱える仕事の幅が広がって給与アップやキャリアチェンジに繋げることができます。

そして、自分の経験を形として代弁してくれる大きな強みです。

YouTubeを見る時間を少し減らすなど、少し意識してみるだけで意外と勉強できる時間は確保できます。

もちろん息抜きも必要ですが、数日勉強しただけでは取得できないようなものがほとんどです。

本格的にスキルアップを目指すなら、隙間時間を見つけてコツコツ取り組むのが一番の近道となります。

今回紹介した事務系スキルの中から自分にあったものが見つかれば、ぜひ今日から勉強を始めてみましょう。