
【不登校の中学生】高校受験をするためにできる対策は?学校選びのポイントも解説
中学生で不登校の子どもを抱える親として、子どもの高校受験に向けて何をしておけばいいのか心配な人も多いでしょう。
この記事では、以下のことを解説します。
・不登校から高校受験を成功させるためにできること
・高校の選び方
・学校選びで失敗しないためにできること
「子どもにはせめて高校に行って欲しい」と考えている親御さんは少なくありません。
今は不登校でも、その子に合った学校を選ぶことで再び通学できるようになることもあります。
この記事を読んで、お子さんと一緒に高校受験を乗り越えていきましょう。
1. 不登校から高校受験を成功させるには?
不登校でも高校受験を成功させることはできます。
ただ、高校受験では学力や内申点が重視されます。
内申点とは、授業の出席や定期テストの点数、提出物の提出状況などを踏まえて科目ごとに点数化したものです。
そのため、以下の対策が必要です。
・学力アップのために自主学習をする
・出席日数のカウント定義について学校に確認する
それぞれ詳しく解説します。
1-1. 学力アップのために勉強する
高校に行くためには、ある程度中学校での学習内容はできるようにしておく必要があります。
テキストなどを使って自分で勉強できればいいですが、なかなかそうはいきません。
学校に通わずに受験対策をする方法として以下のような方法があります。
・塾
・家庭教師
・オンラインスクール
学校以外の場所に外出できるのであれば、塾の授業を受けるというのもいいでしょう。
不登校の子どもには、マンツーマンで授業を受けられる個別指導塾がおすすめです。
個別指導塾では、理解度に応じて授業を進めてくれるので中学生であっても小学生の内容から復習する必要があれば柔軟に対応してくれます。
また、講師は大学生がしていることも多く、学校の先生よりは親しみやすいのが特徴です。
家からなかなか出るのが難しいという子は、家庭教師にするのもひとつです。
ただ、塾や家庭教師は費用が結構かかります。
最近では、映像授業やzoomなどでリアルタイム授業を受けられるオンラインスクールも選択肢のひとつです。
映像授業だと自分のペースで学習を進められたり、リアルタイム授業で先生に質問できたりします。
高校受験をするためには学力が必須なので、子どもの状況に合わせて勉強方法を考えましょう。
1-2. 出席日数のカウント定義について学校に確認する
高校への調査書には、学校への出席日数も加味されます。
出席日数の扱いはどうなるのか学校に確認しておきましょう。
保健室登校なども難しい場合は以下のような場合でも出席になるか聞いてみてください。
・フリースクールへの登校
フリースクールとは、不登校の子どもが学校の代わりに通える民間の施設です。
フリースクールへの登校を「学校への出席」と校長が認めれば、出席扱いになります。
・適応指導教室への登校
適応指導教室とは、不登校の子どもが学校の代わりに通える公立の施設です。
自治体が運営しており、学校への登校再開を目的としています。
利用を検討している場合には、学校の先生に一度相談してみましょう。
2. 高校の種類は3種類!不登校のタイプで高校を選ぼう
子どもが通学できるようになるためには、子どもに合った学校選びをすることが重要です。
ここでは、不登校のタイプ別に高校の種類を3つ解説します。
2-1. 全日制高校
特徴は以下のとおりです。
通学 | 月〜金 |
授業時間 | 朝〜夕方 |
授業形式 | 一斉授業 |
卒業までの期間 | だいたい3年(学年制) |
全日制高校であれば、通常の学校生活を送ることになり、公立や私立でもそれぞれ特色があります。
公立と私立の違いは以下のとおりです。
公立高校 | 私立高校 | |
学費 | 安い | 高い |
生徒のサポート | あまりない | 手厚い |
受験 | 1校のみ | 併願できる |
公立高校だと自主性を重んじるところが多く教員のフォローはあまりありませんが、私立高校だと子どもに合わせたサポートが手厚い学校もあります。
勉強が苦手な子どもには、小学校・中学校の内容から補習授業をしてくれるところもあるのです。
たくさんの学校があるので、特色を踏まえた上で子どもに合った学校を選びましょう。
2-2. 定時制高校
特徴は以下のとおりです。
通学 | 月〜金 |
授業時間 | さまざま |
授業形式 | 一斉授業 |
卒業までの期間 | 3年以上(学年制) |
定時制高校では、学校によって授業時間が3種類あります。
・夜間定時制(夜に授業がある)
・昼間二部定時制(朝と昼に授業がある)
・三部制(朝・昼・夜に授業がある)
1日の授業時間は4時間程度で短いので、全日制高校と比較すると3年で卒業するのが難しい場合があるのです。
どうしても3年で卒業したい場合には、3年で卒業できるコースがある高校もあるので調べてみましょう。
また、定時制高校は誰でも通うことができるため、さまざまな事情を持った同年代〜大人までいろんな人がいます。
そのため、不登校の経験があっても馴染みやすい雰囲気があるのです。
2-3. 通信制高校
特徴は以下のとおりです。
通学 | さまざま(週1~3回、月1~2回、年4回など) |
授業時間 | さまざま |
授業形式 | オンライン授業、レポート提出など |
卒業までの期間 | 3年以上(単位制) |
通信制高校の特徴は、全日制高校のように毎日通学しなくていいのが特徴です。
学校によって何回か登校日があり、その日以外は家で授業を受けたり課題をやったりします。
学年制ではなく単位制なので、自分のペースで学習を進められるのが魅力です。
また、通信制高校にも不登校や事情があって毎日登校できないなどさまざまな生徒がいます。
子どもと同じような境遇の生徒もいるので、交友関係が広がる可能性もあるのです。
3. 学校選びで失敗しないためにやっておくこと
子どもが「高校に進学したい」という意志があれば、子どもに合った学校選びは重要です。
ここでは、学校選びで失敗しないためにやるべきことを紹介します。
3-1. まずは中学校の先生に相談
学校を選ぶ際には、まず担任の先生に相談しましょう。
担任の先生と相性がよくない場合は、学年主任や管理職の先生、スクールカウンセラーに話してみるのもいいでしょう。
先生たちは卒業生たちの進学先などから、子どもの状況に合った学校を提案してくれます。
行きたい学校が決まれば、出席日数や内申点が必要かなど残りの中学校生活で必要なことが明確になってきます。
中には、目標が決まると学校に行けるようになる子もいるので、まずは先生に相談してみましょう。
3-2. 学校見学会に参加してみる
行きたい高校が見つかったら、学校見学会に参加してみましょう。
実際に学校に行ってみることで、学校や授業の雰囲気を直接感じられます。
良いと思う場合もあれば、「思っていたのと違う」と感じることもあります。
入学してから雰囲気に馴染めず辞めてしまうということにならないように、実際に学校に行ってみることは重要です。
私立高校であれば、相談会を行っているところもあるので不安なことがあれば直接聞いてみるのも良いでしょう。
学校見学会はできれば子どもも一緒に行く方がいいですが、保護者だけが参加できるところもあるので、ぜひ活用しましょう。
4. まとめ
この記事では、以下のことを解説しました。
・不登校から高校受験を成功させるためにできること
・高校の選び方
・学校選びで失敗しないためにできること
不登校の子どもが高校受験できるのか不安に思っている親御さんは多いです。
実際、不登校であっても学校の先生などと協力して高校に進学している子はいます。
受験のために勉強や出席日数の確認など、事前に確認しておくべきことがいくつかあります。
また、子どもに合わせた学校選びも重要です。
どういう学校に行きたいのかお子さんとじっくり話しましょう。
焦る必要はありません。
お子さんが充実した高校生活を送れるように、親としてサポートしていきましょう。