現在の職場でキャリアアップを目指すには?女性におすすめの事務職系資格を紹介

公開日: 2024/2/16 更新日: 2024/1/11

今の会社でさらなるキャリアアップをしたい、と考えている女性もいるでしょう。

しかし、なかには「事務職でのキャリアアップは難しい」と思っている人もいるかもしれません。


事務職でもそれに適した資格を取得すればキャリアアップは可能です。

また資格を取得すると、資格手当などが加算されて給料のアップも期待できます。


本記事では、女性が事務職でキャリアアップを目指す際におすすめの資格を紹介するので、参考にしてください。

1. 事務職全般に役立つ資格5選


事務といってもその中身はさまざまな職種があり、なかには専門的な知識を必要とする部署もあります。

しかしその一方でスキルだけで見た場合、共通部分が多くみられるのも事務職の特徴です。

その共通したスキルのなかでも、特に取得しておいたほうが良いのは以下の5つでしょう。


 ・MOS

 ・秘書検定

 ・文書情報管理士

 ・ビジネス文書検定

 ・ITパスポート


どのような場面・理由で取得しておいたほうが良いのか解説するので、参考にしてください。

1-1. MOS

MOSとは正式名称を「マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト」といい、Microsoftが提供するOfficeソフト製品を使用する際に必要なスキルレベルを証明する資格です。

国際資格となっており、取得すれば履歴書に明記できるメリットもあります。


事務職ではWordやExcelをはじめとするOfficeソフトを使用して業務を行うのが一般的です。

これらのソフトにはさまざまな機能が搭載されていますが、知っていなければ使えないものも多くあります。


しかし搭載されているあらゆる機能を熟知していれば効率よく業務が進められ、MOSを取得していればそのスキルが高いと判断されるのです。

MOS検定はWord・Excel・PowerPoint・Access・Outlookなどがあり、ソフトのバージョンによっても異なります。

1-2. 秘書検定

秘書検定は秘書業務に携わる人だけに必要な資格ではありません。

検定の内容はビジネスマナー全般を問うものも多く、事務作業に従事する人にも関係した内容が豊富です。


事務職は会社の窓口としての役割を担うことも多いため、言葉遣いや来客対応など、必要最低限のマナーを身につけておかなければいけません。

資格取得を目指して学習をしておけば事務職としての業務だけではなく、会社の顔としての役目も果たし、重宝されるでしょう。

1-3. 文書情報管理士

文書情報管理士は、個人情報保護や情報漏洩防止などの観点から文書管理の基礎知識を学ぶための資格です。

事務職は会社全般のさまざまな文書を取り扱うことが多く、そのなかには社外秘も多数含まれています。

これらをどのように保管していくかは、どの企業にとっても重大な課題です。


IT化が進むなかで文書保管は困難を極め、高い管理能力を持った人材が求められています。

今後はますます求める声が高まるでしょう。

1-4. ビジネス文書検定

ビジネス文書検定とは、ビジネスシーンで使用されることの多い言い回し・定型文などを身に着けるための資格です。

事務職では書類作成にとどまらず、得意先へのメール対応が求められることも多くあります。

その際、適切な文書が作成できていないと、会社自体の印象を悪くするかもしれません。


検定名には「文書」という言葉が入っていますが、電話・来客対応で活用できる知識も豊富に含まれています。

得た知識は即実践で役立つものばかりなので、取得しておいたほうが良いでしょう。

1-5. ITパスポート

ITパスポートは、情報処理の基礎知識を取得するための国家資格です。

事務職に限らず、現在の企業でITと無関係の職種・業種はほとんどないでしょう。

セキュリティ・ネットワークそのものなどの基礎知識があれば、情報セキュリティに関連したコンプライアンスの知識も同時に得られます。


コンピュータウイルスの対策なども学べるため、情報管理などの面でも活躍できるでしょう。

2. 特定の事務職におすすめの資格4選


事務職のなかには、総務・経理・人事などさまざまな種類・部署があります。

それぞれの部署で必要としている資格を取得しておくと、資格手当が支給されるかもしれません。

取得しておいたほうが良い主な資格は以下の4つです。


 ・日商簿記

 ・メンタルヘルス・マネジメント

 ・衛生管理者

 ・社会保険労務士


それぞれの資格の有利性などについて解説するので、参考にしてください。

2-1. 日商簿記

事務職のなかでも経理関係の仕事に従事している場合は、日商簿記を取得しておくと有利に働くでしょう。


日商簿記は3級から1級までありますが、実務で役立つのは2級からです。

3級は勘定項目がわかる程度のレベルですが、項目がわからなければ実務にならないという点では重要な基礎といえます。

2級レベルになると貸借対照表や損益計算書の作成を数多くこなす機会が増え、実務で活用できる知識・スキルも増えるでしょう。


経理関係の実務で役立つ知識を身に着けたい場合は、2級までは取得することをおすすめします。

2-2. メンタルヘルス・マネジメント

メンタルヘルス・マネジメントは、企業に勤める社員のメンタル面の維持管理を行うために必要な知識が身につく資格です。

社員のストレス問題が叫ばれる昨今、この資格の注目度が増してきています。

人事・総務に従事する場合には取得しておくと有利に働くでしょう。

2-3. 衛生管理者

衛生管理者とは、職場・労働者の安全・衛星を管理するうえで必要な知識・スキルを身に着けるための資格です。

一見、前述したメンタルヘルス・マネジメントと似ていると感じる人もいるかもしれません。

しかしこちらは国家資格となっており、取得すると資格手当が支給される企業もあります。


なお、常勤者50人以上の事業に対し1人以上の衛生管理者を置くことが法律で定められており、資格保持者を求める企業が多いのが現状です。

総務・人事に従事する場合は取得しておくと会社で重宝されるでしょう。

企業によっては受験のサポートをしてくれるところもあるので相談してみてください。

2-4. 社会保険労務士

社会保険労務士とは、労務関連の資格のなかでも最高峰といわれている国家資格です。

社会保険に関する知識はもちろん、給与計算に関するスキルも身につきます。

現在人事関連の仕事に従事している場合には、取得すると高い確率で有利に働く資格です。


試験内容には法律に関することも多く含まれるため、資格取得は簡単ではありません。

人事の仕事に従事している場合は、実務のなかで学べることも多いでしょう。

仕事を通してさまざまな知識・スキルを吸収しながら事前学習を進めてください。

3. 効率的な資格の取得方法


社会人になってから資格を取得する場合、実際に目指してみると難しいと感じる人もいるでしょう。

効率的な資格の取得方法として、以下のポイントに注目してみてください。


 ・スキマ時間を利用

 ・独学で取得可能なものからスタート

 ・実務に関係のあるものから取得


それぞれのポイントについて解説します。

キャリアアップを目指して資格取得を考えている場合は参考にしてください。

3-1. スキマ時間を利用

資格を取得するうえで重要なポイントとなるのが、学習時間の確保です。

学生と比べて自由に利用できる時間が限られているため、資格取得を断念する人も少なくありません。


ポイントはスキマ時間の利用です。

具体的には以下のような時間を利用して勉強を進めると良いでしょう。


 ・通勤時間

 ・休憩時間

 ・朝活


本気で資格取得を狙うのなら、会社の休憩時間も充ててください。


また夜遅くまで勉強して睡眠時間を削る方法はおすすめしません。

学習・仕事の両方での効率が悪くなるからです。

それよりも朝30分でも良いので早起きをして学習時間を作りましょう。

3-2. 独学で取得可能なものからスタート

過去に仕事をしながら資格取得を目指したことがない場合、いきなり通学・通信教育を利用した学習はハードルが高すぎます。

実際に行ってみるとわかりますが、多くの場合は続かないでしょう。


仕事と勉強の両立が初めての場合は、独学で取得可能なものからスタートしましょう。

資格取得とあわせて「学習する」という習慣も身に着けてください。


独学で学習して資格が取得できたら、次は少しレベルを上げて通学・通信教育などを利用してみると良いでしょう。

3-3. 実務に関係のあるものから取得

資格取得の学習のなかで、実務に勝るものはありません。

仕事を通して必要な知識・スキルが身につくのですから、利用しない方法はないでしょう。

また仕事で学習ができるため、必然的に学習時間は増加し、合格する確率も上がります。


最終的には範囲を広げてさまざまな資格を取得することも良いでしょう。

しかし、最初は実務に関係のあるものから少しずつ取得することをおすすめします。

4. キャリアアップを目指すなら長期的な計画を立てよう


キャリアアップを目指す女性におすすめの資格を紹介しました。


仕事と学習の両立は簡単なことではありません。

仕事で疲れている状態で、資格取得に向けた勉強もしなければならないのです。

頭が働かないこともあるでしょう。


資格にはさまざまなレベルがありますが、どのレベルを取得する場合でも、長期的な計画を立ててください。

一歩一歩着実にレベルアップをして、キャリアアップを目指しましょう。