【今日から副業開始!】フリーランスフォトグラファーになるには?誰でもなれるって本当?

公開日: 2021/7/9

副業や兼業を認める企業が増え、自分の趣味や特技を使って仕事をしてみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

気軽に始められるとして人気が高い副業には、フォトグラファー(カメラマン)があります。

最初は小遣い稼ぎ程度になってしまうかもしれませんが、フォトグラファーとしての力量や宣伝力が伴っていけば、副業が本業になる可能性もあり、何歳から始めても遅いということはありません。

本記事では、そもそもフリーランスのフォトグラファーがどのようにして生計を立てているのか、そして副業としてフォトグラファーを始める時のメリットやデメリットには何があるのかについて詳しく解説していきます。

1. フリーランスフォトグラファーはどうやって稼ぐ?

そもそも「フリーランスフォトグラファー」(フリーカメラマン)とは、事務所などの組織に所属せず、撮影の募集から機材の準備、撮影、編集を自分で行っているカメラマンのことです。

極論を言えば、フリーランスフォトグラファーは誰でもなることができます。

なぜなら、カメラマンとして仕事をするのに特殊な検定や資格などは特に必要ないからです。

しかし、実際に写真を撮ることでお金を稼げるかは別の話でしょう。

まずは、フリーランスフォトグラファーとして稼いでいくための方法をいくつか紹介します。

1-1. ストックフォトサイトで写真を販売する

ストックフォトサイトをご存知でしょうか。 撮影した写真をサイトに投稿し、誰でも自由にダウンロードしたり、編集や加工をしたりすることを認める(ロイヤリティーフリー)サービスです。

ダウンロードされた枚数で一定の売上が発生するため、写真素材をアップロードするだけで、1ヶ月あたり月30万円程度を稼いでいる人もいます。

ただし、実際は画像を上げても全くダウンロードされないことのほうが多く、たとえ数枚ダウンロードされたとしても売上は雀の涙ほどです。

ストックフォトサイトの一つであるPIXTAで毎日1年以上に渡って写真を上げたのに、実際は月1,000円程度の稼ぎにしかならなかったなんて話も聞きます。

ストックフォトサイトはとにかく登録している写真の枚数がものを言うので、最初の方に全くダウンロードされなくても、めげずにコツコツと投稿していくことをおすすすめします。

人気のある主なストックフォトサイトは以下の通りです。

  • PIXTA(ピクスタ)
  • Adobe Stock(アドビ ストック)
  • Shutterstock(シャッターストック)
  • iStock(アイストック)
  • Snapmart(スナップマート)

ちなみに、風景写真よりも人物写真の方が利益率はいいですが、モデルを探すのも大変です。

最初のうちはPIXTAやSnapmartなどで、風景写真や食べ物の写真を中心に投稿してみるといいでしょう。

1-2. 直接依頼を受ける

募集をかけて依頼者と直接繋がることができれば、マージンが発生しません。

しかし、前提としてカメラやレンズなどの撮影機材、編集用ソフトなどを自前で用意したり、スタジオを借りたりと何かとお金がかかります。

本格的に依頼を受けるつもりなら、ある程度の初期投資を覚悟しておきましょう。

直接依頼を受ける方法にはいくつかやり方があり、SNSを使うのも一つです。 TwitterやFacebook、noteなどで撮影した写真を公開していくことで、気に入ってくれた人からDMで依頼がくるかもしれません。

特にSNSは一度バズるとかなり反響があります。

一方で、投稿を続けても大して話題にならず、募集をしたところでなかなか結果が出にくいのもSNSの世界です。

SNSでの募集に不安があるなら、OurPhotoのように依頼者とカメラマンをマッチングしてくれるサイトへ登録してみるのも一つの方法でしょう。

サイトを経由するためマージンは発生しますが、50分間の撮影で5,000円から14,000円程度の報酬を得ることもできます。

いずれにせよ、写真の腕が伴っていなければ、依頼者に対して本当に満足してもらえる写真を撮ることはできません。

まずは期間限定で無料撮影会を開くなど、稼ぐことよりもスキルや知名度を上げていくことを優先してみてはいかがでしょうか。

1-3. セミナーやスキルシェア

写真を撮影すること以外にも、「写真を上手に撮る方法」「一眼レフの使い方」など、カメラ初心者が教わりたいことを取り上げたセミナーを実施するのも一つです。

これからカメラを始めたい人に対して、カメラ機材の違いを説明するような講座も需要があります。

しかし、対面でセミナーを行うと集客や場所の設定など準備が増えるほか、参加費や交通費など参加者側のハードルも上がります。

そのため最近では、coconalaやAskbeなどのスキルシェアサイトに登録し、オンラインセミナーを開くフォトグラファーも多いです。

Zoomなどのビデオ通話ツールでやり取りができれば、遠方の人でも気軽に参加できます。

やり方や雰囲気を知るためにも、興味のあるフォトグラファーのセミナーを受講して、自分が主催した時のイメージを掴んでみるといいですね。

2. 副業フォトグラファーとして活動するメリット

フリーランスフォトグラファーとして安定した収入を得られるようになるまでは数年かかるでしょうし、本業の傍ら副業としてコツコツとスキルを高めていくのが賢明です。

副業としてフォトグラファーをするメリットについて確認していきましょう。

2-1. 一人ひとりの要望に寄り添った写真撮影ができる

「結婚式を挙げないから写真には残したい」「何気ない日常を撮影して欲しい」など、依頼に込められた願いは人それぞれあります。

その願いを叶えるべく、柔軟に対応しながら撮影に臨めるのが、副業フォトグラファーの強みです。

時間も予算にも融通を効かせられますし、事務所や組織などに左右されることなく、自分のセンスと感覚を惜しみなく発揮できます。

真摯に依頼者と向き合えるからこそ、「こんな写真を撮ってもらいたかった」と依頼者に言ってもらえるような写真を撮ることができるはずです。

2-2. 趣味でお金を稼ぐことができる

本業でそこまで乗り気出ない仕事があっても、「仕事だから」と割り切って勤めている人は多いと思いますが、そのせいでストレスを溜めてしまっているのも事実です。

一方で、自分が心から好きなことであれば、多少の早起きでも時間に追われているのも許容できます。

しかもそれでお金をもらえて、趣味の延長で相手にも喜んでもらえるのです。 毎日が充実したものになることは、間違いありませんね。

2-3. 料金を自由に設定できるため、ニーズがあれば稼ぎやすい

自分で金額設定ができるのも、副業フォトグラファーの大きなメリットです。

最初は1回500円など赤字になってもいいから、経験を積みたいとトライする人もいます。

逆にあまりにも高く設定しすぎると依頼してもらえなかったり、できあがった写真が期待を下回るようなものばかりであれば当然人気は出ません。

料金に見合ってないと感じられれば、二度とリピートもしてもらえないでしょう。

「自分の撮影スキルは金額に見合っているか」は定期的に見直し、実力に合った適切な料金を設定していくべきです。

3. 副業フォトグラファーとして活動するデメリット

自分の好きなことでお金を稼げれば本望という方もいるかもしれません。

しかし、実際は稼げるフェーズにまで進まないこともしばしばで、成果が出ないために続けられなくなってしまう人もいます。

副業でフォトグラファーをするデメリットについても考えてみましょう。

3-1. 実績がないうちは仕事が入りにくい

撮影でお金を稼げるようになるには、まず撮影を依頼してもらう必要があります。

正直、撮影を依頼してもらうまでが非常に難しいのです。

例えば、あなたが大事な人をお店に連れて行きたいと思ったときに、口コミ数や高評価が多いお店と、全く評価情報の無いお店があったら、どちらを選ぶでしょうか。

大切な人を連れていくなら、すでに高評価を受けているお店を選ぶ方が多いと思います。

そのほうが「安心」だからです。

数多くのフォトグラファーから一人を選ぶ時も同じようなもので、実績や口コミが多くある人と、実績がほとんどない人であれば、実績がある「信用」のある人を選びたくなります。

お金を払う以上、期待に応えてもらえそうな人にお願いしたいと思うのは当然です。

中には写真をみて素敵だと思ってくれた人や、普段発信しているSNSでの人柄に惹かれて依頼してくれる場合もあるので、積極的に発信していきたいですね。

3-2. 本業とのスケジュール調整が必要

平日勤めの人が、当初は休日限定で副業をしていたとしても、場合によっては平日に撮影依頼が来ることがあるかもしれません。

依頼が増えてくるのは喜ばしいことですが、有給休暇を使って依頼を引き受けるにしても限度があります。

シフト制なら、午前中に撮影をして本業は遅番勤務というようなこともできなくは無いですが、余裕を持っておかないと撮影が長引いたり本業で急な仕事ができたりして、どちらかに支障が出ます。

周囲に迷惑がかからないよう、無理のない範囲で引き受けるなど明確な線引きをしておくべきです。

また、副業として継続した依頼を受けられるなら、本業の転職や、副業を本業にするなど働き方を変えていくことも検討すると良いでしょう。

4. まとめ

昨今では、高性能なカメラ機能がついたスマートフォンが普及したことで、誰でも簡単にきれいな写真を撮影できるようになりました。

カメラとネットさえ駆使すれば、SNSで自分の作品を発信することも、ストックフォトサイトに写真を上げることも簡単にできてしまいます。

だからこそ、写真を撮ることでお金を稼いでいくつもりなら、自分にしか撮れない写真を撮っていくしかありません。

ただし、副業として活動していくなら、お金を稼ぐことよりもまずは趣味を楽しむこと、そしてその結果としてお金をもらえるくらいの気持ちで始めた方が続けやすいです。

1日あればストックフォトサイトに写真を上げることくらいはすぐにできるので、手持ちの写真を使ってフリーフォトグラファーとしての一歩を踏み出してみましょう。