システムの運用保守の仕事内容とは?またシステム開発との違いについて!

公開日: 2022/4/1
サーバーシステムやネットワークシステムの管理や運用などを行い、常に監視してエラーや安全性などを保っている運用保守。

同じエンジニアでも開発を行うシステムエンジニアとシステム運用保守とでは、どのような違いがあるのでしょうか。

さらに、仕事内容や求められるスキルはどのようなことがあるのでしょうか。

普段、私たちの生活に大きく携わっている運用保守について、その仕事内容や開発との違いを今回は詳しく紹介します。

1. 運用保守の仕事とは?


システムの運用保守と聞いてもどういった仕事をしているのか、エンジニアと何が違うのか、などほとんんどわからない方が多いです。

また、どのようなシステムを管理しているのか、一切開発は行わないのか、など疑問が多いです。

まず最初に、運用保守の主な仕事について2つ紹介します。

1-1. サーバーやシステムの監視とメンテナンスを行う

サーバーやシステムが正常に稼働しているか監視し、メンテナンスやトラブル対応などを行います。

さらに、外部からのサイバー攻撃の対応や急激なアクセスアップによるサーバーダウンの未然防止など、常に対応する仕事があります。

また、メンテナンスや監視を怠ってしまうと、正常に稼働できなくなってしまう可能性が高いので、とてもシビアな作業です。

1-2. トラブル発生時の復旧やバックアップ作業がメイン

サーバーやシステムにサイバー攻撃や急激なアクセスアップなどが起きず、問題なく稼働していれば監視しているだけで問題ありません

しかし、実際に何かしらのトラブルが発生してしまった場合は、迅速に対応して復旧させる必要があります。

さらに、それらの事態に備えて定期的に大量のデータをバックアップさせておく必要もあるので、システム運用は、これらの作業がメインで行うことになります。

2. システム運用の具体的な仕事内容とは


システムの運用やエラーをなくし円滑にシステムやサーバーを稼働させているシステム運用は、どのような仕事を行っているのでしょうか。

システム運用保守の主な仕事に続き、システム運用が行う具体的な仕事内容について2つ紹介します。

2-1. 運用方法のPDCAを回す

効率的にシステムやサーバーを運用していくために、何度もPDCAを回し確かめる作業を行います。

まず、どのような円滑に運用していくために必要なことを考え、計画を立てます。

そして、立てた計画を実際に実行し確認します。

計画通りに問題なくシステムやサーバーが運用できているかどうかわかったら、終了です。

しかし、エラーが起きてしまったり、うまく運用できないなどのトラブルが発生してしまった場合には、しっかりと対策して改善する必要があります。

システムやサーバーは常に多くの方が利用しているので、何度もPDCAを回さなければ運用に大きな影響が出てしまう可能性が高くなるでしょう。

2-2. トラブルの解析

システムやサーバーがしっかりと機能しなければ、インターネットを利用している個人や企業、組織などに多大な損害を与えてしまいます。

さらに、復旧に長時間かかってしまうと、その分損失も大きくなってしまうので、トラブルが発生したら迅速に検出し、調査や診断などを行います。

また、システムの復旧が最優先なので、最短で稼働できるようにする方法や再度同じトラブルが発生しないような対策やトラブル対応方法などの解析を行う必要があります。

トラブルの解析が遅れ、システムの復旧に時間がかかってしまうと、利用者への満足度の低下により、利用者数が低下してしまう可能性もあるので、とてもシビアな仕事です。

3. システム保守の具体的な仕事内容とは


システムの運用ではなく、システムの接続障害をはじめとしたトラブルに対応するシステム保守は、システム運用と何が違うのでしょうか。

続いては、システム保守の具体的な仕事内容について2つ紹介します。

3-1. 障害・故障対応

システムやサーバーに障害・故障が発生した時に障害箇所や影響範囲を迅速に特定して、再度稼働できる状態にします。

さらに、いつ障害・故障が発生してしまうのかわからないため、長時間監視する必要があり、高い集中力が必要なので、とても多忙なことが多いです。

そのため、シフト制で回しながら行うことが多いですが、それでも1人あたりの監視時間はとても長くなってしまいます。

3-2. ソフトウェアのアップデート

多くの方が日々使っているアプリケーションは頻繁にアップデートして、サービスの改善や追加、などを行っています。

また、短時間でアップデートが行えるように、どのようなシステム、サービスなのかしっかり把握して、メンテナンスを効率的に行ったり、不具合などの確認などをする必要があります。

そのため、さまざまなタイプのシステムに精通して管理することが大切になります。

4. 開発との違いとは


同じエンジニアでも、システム運用保守とシステム開発では仕事内容や求められるスキルが違ってきます。

しかし、具体的にどのような仕事内容で何が違うのか、掛け持ちなどは行わないのか、などわからない方が多いです。 続いては、運用保守と開発の違いについて2つ紹介します。

4-1. 新たなシステムを作りあげるのが開発の仕事

お客様からの要望からどのようなシステムが必要なのか、実現可能なのか考え、設計書を作成します。

そして、設計書からプログラミングで0からシステムを構築します。

そのため、前例がない場合もあり、実際にうまくシステムが機能するのか、未知数の状態で作り上げる必要があります。

また、お客様とのコミュニケーションもとても大切になってきます。

4-2. 開発チームが作り上げたシステムを正常に動かすのが運用保守

開発チームがお客様からの要望を経て作ったシステムは納品が終了したら、実際に運用し始めます。

しかし、開発チームはそれ以降そのシステムに干渉することがないので、システム運用保守チームがそのシステムを管理します。

さらに、開発チームは基本的に次から次へとシステム開発を行うので、運用保守に回ることがありません。

そのため、開発と運用保守では仕事内容に大きな違いがあります。

5. まとめ


システムの運用保守は多くの利用者が快適にシステムを利用できるように常に監視やアップデートを行っています。

さらに、システム開発とは違いシステムの開発は一切行わず、既存のシステムの管理にリソースを使います。

そのため、なかなか目立ちにくい職業ではありますが、実際に世の中にとても大きく貢献しています。

しかし、細かい作業やIT関連の仕事に関心がある方や経験がある方にとってはやりがいのあるとてもおすすめの仕事です。

システム運用保守に興味がある方やぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

以上が、システム運用保守の仕事内容とシステム開発との違いについてでした。