クラウドソーシングとスキルシェアの違いとは?おすすめケースについても解説

公開日: 2023/11/24

利用者が増加傾向にあるサービスに、クラウドソーシングとスキルシェアがあります。

この2つはどのような点が異なるのかわからない、という人も一定数存在するようです。


自分のスキルを提供するという点は、共通しているでしょう。

しかし、根本的にはまったく異なるサービスです。


本記事では、クラウドソーシングとスキルシェアの違いについて解説します。

それぞれのサービスを利用する際のおすすめケースについても紹介するので、参考にしてください。


1. クラウドソーシングとスキルシェアの違い


利用者数が増加傾向にあるサービスとして、クラウドソーシングとスキルシェアがあります。

この2種類のサービスの違いがわからないという人もいるでしょう。

違いとしてあげられる点は主に下記の3つです。

  ・業務委託と共有
  ・買い手と売り手
  ・ビジネスと趣味


それぞれの違いについて解説するので、参考にしてください。

1-1. 業務委託と共有

クラウドソーシングとスキルシェアの違いは、その契約内容にあります。

具体的な契約内容の違いは以下の通りです。

  ・クラウドソーシング:業務委託
  ・スキルシェア:売買契約


クラウドソーシングの「ソーシング」とは委託という意味があります。

企業が個人事業主や派遣に自社の仕事の一部を任せる形態で、業務委託契約という契約書を取り交わしたうえで仕事をスタートさせるのが一般的です。


一方のスキルシェアは、自分のスキルをほかの人と共有するという意味があります。

個人間での売買契約のもとでのやり取りが一般的でしょう。


なお、売買契約にはスーパーなどで商品を購入する行為も含まれます。

スキルシェアもこのような行為と同等とみなされることが多く、契約書を取り交わすことはあまりありません。


1-2. 買い手と売り手の立場の違い

クラウドソーシングとスキルシェアは、買い手と売り手の立場も異なります。

具体的な立場の違いは以下の通りです。

  ・クラウドワークス:買い手側が依頼を公開して売り手が申し込む
  ・スキルシェア:売り手側が内容を公開して買い手側が申し込む


クラウドワークスは、スキルの買い手側が募集内容や金額などを公開します。

売り手側は募集内容を確認したうえで、申し込むのが一般的です。


一方のスキルシェアは、売り手側が提供できるスキルやサービスを金額もあわせて公開します。

買い手側は公開されている内容を確認したうえで、申し込んで契約成立です。


1-3. ビジネスと趣味

クラウドソーシングとスキルシェアの違いとして、ビジネスと趣味もあげられるでしょう。

クラウドソーシングは業務委託契約を結ぶことが多いため、ビジネスの要素が強いといえます。


仕事の内容によっては秘密保持契約を結ぶこともあるでしょう。

一方のスキルシェアは、サービスやスキルなどのやり取りで契約書を取り交わすことはほとんどありません。

どちらかというと、趣味の範囲内といえます。


2. クラウドソーシングにおすすめのケース


クラウドソーシングを利用したほうが良いケースとはどのようなものがあるのでしょう。

主にあげられる特徴は以下の3つです。

  ・強みとなるスキルがある
  ・個人事業主として受注したい
  ・将来的に起業を考えている


それぞれのケースについて解説するので、参考にしてください。

2-1. 強みとなるスキルがある

強みとなるスキルがある場合は、クラウドソーシングを利用したほうが良いでしょう。

具体的なスキルとして以下の3つがあげられます。

  ・デザインスキル
  ・プログラミングスキル
  ・ライティングスキル


デザインスキルやプログラミングスキルは、十分な経験がなくても学校や通信講座で学習して資格を取得していれば受注可能です。

最初は経験を積むつもりで、簡単なものから受注していくと良いでしょう。


一方のライティングスキルは、明確な資格はありません。

経験重視なので、さまざまな案件を受注して実績を増やしていきましょう。


2-2. 個人事業主として受注したい

個人事業主として受注したい場合も、クラウドソーシングをおすすめします。

業務委託や秘密保持などの契約書を取り交わし、本格的に依頼したいと思っている利用者が多いからです。


また、スキルやサービスを求める側は個人だけではありません。

企業が受注を求めているケースもあります。

高い報酬を設定しているところもあり、個人事業主として受注したい場合にはおすすめです。


2-3. 将来的に起業を考えている

将来的に起業を考えている場合も、クラウドソーシングを活用すると良いでしょう。

買い手側には、企業も多いからです。


起業する場合、自分自身のスキルを売り込む必要があります。

しかし、実際に自分自身を売り込むことは容易ではありません。

また、スキルだけでは不十分である程度の実績や経験も必要です。


クラウドソーシングを利用すれば、他社にアピールできる実績や経験を積めるでしょう。

起業の第一ステップとして利用価値があります。


3. スキルシェアにおすすめのケース


スキルシェアを利用したほうが良いケースもあります。

主なクラウドソーシングよりもスキルシェアのほうが良い場合のケースは、主に下記の3つです。

  ・趣味の一環
  ・お小遣い稼ぎ
  ・相談・悩みの解決を手伝いたい


それぞれの特徴について解説するので、参考にしてください。

3-1. 趣味の一環

趣味の一環として考えている場合には、スキルシェアを使ったほうが良いでしょう。

スキルシェア利用者の多くは個人です。

一部の企業では利用しているケースもありますが、クラウドソーシングのような本格的な利用をしているところはあまりないでしょう。


また、業務委託や秘密保持などの契約書を交わすこともほとんどありません。

ビジネスとしての要素が少ないため、趣味の一環として楽しめます。

自分の趣味を多くの人たちに利用して欲しいという場合には、スキルシェアの利用をおすすめします。


3-2. お小遣い稼ぎ

スキルシェアサービスでも金銭のやり取りはありますが、クラウドソーシングのような本格的なものはほとんどありません。

仕事として本格的に稼ぐつもりはないけれど、お小遣いくらいになれば良いなという場合はスキルシェアを利用しましょう。


3-3. 相談・悩みの解決を手伝いたい

個人的な相談や悩みの解決を手伝いたい場合は、スキルシェアがおすすめです。

スキルシェアのなかには、カウンセラーや占い師の卵が売り手となって登録しています。この特徴はクラウドソーシングでは見られません。

スキルシェアは単発で終了する契約が多いため、相談・悩みの解決を手伝いたい人の利用が多いのでしょう。


将来的にカウンセラーや占い師として仕事をしていこうと考えている人も、スキルシェアの利用をおすすめします。

相談に乗って欲しい、悩みの解決を手伝ってもらいたいという人も多く利用しているからです。


スキルシェアを利用して経験と実績を積めば、将来的にカウンセラーや占い師として独立できるかもしれません。


4. クラウドソーシングとスキルシェアのおすすめサービス


クラウドソーシングにもスキルシェアにも、利用しやすいサービスがあります。

どちらもインターネットで探すと数が多いので、迷う人もいるかもしれません。


ここではクラウドソーシングとスキルシェアに分けて、おすすめサービスを紹介します。

参考にしてください。

4-1. クラウドソーシングのおすすめサービス

クラウドソーシングのおすすめサービスは、主に以下の4つです。

  ・クラウドワークス
  ・ランサーズ
  ・サグーワークス
  ・Biz seek


これらはすべてクラウドソーシングでは代表的なサービスといえるでしょう。

利用者が多く、これらのサービスを利用して個人事業主として仕事をしている人も多数存在します。


タスク制・固定報酬制なども選べるため、仕事内容によって好きな依頼形式を選ぶと良いでしょう。


4-2. スキルシェアのおすすめサービス

スキルシェアのおすすめサービスは、主に以下の4つです。

  ・ココナラ
  ・タイムチケット
  ・SKIMA
  ・ストアカ


スキルシェアの代表的なサービスといえば、ココナラでしょう。

知名度・利用者共に多く、依頼を受注する側も発注する側も見つけやすいメリットがあります。

それ以外の3つも自分の持っているスキルをシェアしやすい、利用しやすいと高評価を得ているのでおすすめです。


5. 自分のレベルによって使い分けよう

クラウドソーシングとスキルシェアについて解説しました。

本格的に仕事として考えている場合は、クラウドソーシングをおすすめします。

利用者として企業も多いため、高収入が得られる仕事にもつながりやすいからです。


お小遣い程度で良い場合は、スキルシェアを利用しましょう。

サービス利用者側も個人が多く、手軽さという意味でもおすすめです。


最終的には自分のレベルを見極めてください。

そのうえで、将来的にどのような段階まで成長したいかなどを考えて使い分けましょう。