ITパスポートを取得するとどんなメリットがあるのか?またITパスポート試験の難易度や内容について!

公開日: 2021/10/22

IT業界で働くために必要なITの基本的な知識を身につけ、仕事に生かしたいと考えている方に効果的な国家資格の「ITパスポート」があります。

ITパスポートを取得することで、ITについて基礎知識が備わっている証明になり、就職や転職などでも有利に働くことがあります。

そのなITパスポートを取得するためには、どんな勉強してどんな試験を受ければ良いのでしょうか。

また、どれだけ難易度の高い試験なのか。 今回は、ITパスポートついて詳しく紹介します。

1. ITパスポート試験とは

ITパスポートを取得するためには当然試験を受ける必要があります。

試験では、120分間で100問が出題され、1000点満点中600点以上を取らなければ合格することができます。

さらに、試験では、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の3分野があり、各分野で300点以上獲得しなければいけません。

もし、合計で600点以上獲得することができて、どれか1つの分野で300未満のものがある場合は、不合格になってしまうので、注意が必要です。

そして、試験に合格すれば、さまざまなメリットがあります。

1-1. ITにまつわる幅広い知識が身につく

ITパスポートを取得することで、基本的なITに関する知識を身につけることができます。

ITの仕組みや専門用語、などIT分野の仕事で役に立つことやインターネットの取り扱い、さまざまなITスキルなど幅広く知識が身につきます。

そのため、IT系の企業への就職や転職が有利になったり、自分の強みとしても使うことができます。

1-2. 情報処理に関する国家試験

ITパスポートを取得すると、その他IT資格や情報処理系の資格を取得するための手助けになります。

そのため、今後出世やキャリアアップ、IT系の起業などを考えている方にとっては、とても便利な資格です。

1-3. 合格率は50%前後

ITパスポートの取得を目指している方は、年々増加しており試験受験者の数も増加しています。

しかし、合格率は約50%と2人に1人の割合でしか合格できない試験でもあります。

国家試験の中では、難易度があまり高くない試験ではありますが、しっかり勉強していても不合格になってしまう場合は十分に考えられます。

また、ITの知識があまり無い方などは、1日に約2時間の勉強時間を約3ヶ月ほど確保することがおすすめです。

2. ITパスポート試験に必要な知識とは

ITパスポート試験に必要な知識は、主に3つの分野に分かれています。

そして、その知識を偏りなく満遍なく学習しなければ試験合格を期待することができません。

続いては、ITパスポート試験に必要な知識について3つ紹介します。

2-1. 企業経営に関連する知識(ストラテジ系)

1つ目はストラテジ系の分野に必要な知識で、主に企業経営の全般的な知識や経営戦略、マーケティングやシステム戦略などの知識が必要になります。

さらに、試験では著作権や個人情報保護法などの法務に関する問題も出題されるので、それらの分野の知識を身につける必要もあります。

2-2. システム開発やプロジェクト管理の知識(マネジメント系)

2つ目はマネジメント系の分野に必要な知識で、主にシステム管理やシステム監査、システム開発やプロジェクト管理などの知識が必要になります。

また、システムエンジニアやプログラマーの方などは、これらの知識を多く使う場面があるので、覚えておくとかなり効果的に業務を進行することができます。

2-3. ITの基礎となるテクノロジー系の知識(テクノロジ系)

3つ目はテクノロジ系の分野に必要な知識で、主にITの基本的な二進法やPCの仕組み、アルゴリズムやデータベース、ネットワークやセキュリティなどの知識が必要になります。

さらに、この分野で必要な知識はIT業界であれば、どの場面でも有効的に使える知識なのでしっかりと覚えておくことをおすすめします。

3. ITパスポート試験の勉強方法とは

ITパスポートを実際に取得して自分のキャリアや仕事などで活かしていきたいと考えている方は多いですが、どのようにして勉強すれば試験を合格できるのかあまり分からない方も多いです。

続いては、ITパスポート試験の勉強方法について3つ紹介します。

3-1. 参考書で学ぶ

ITパスポートやその他情報処理系の資格の需要は年々増加しています。 そのため、さまざまなレベルや分野に分かれた参考書が多く出版されています。 しかし、自分おレベルあった参考書を使用しなければ、内容がわかりずらく勉強がしにくい場合もあるので、イラストや図式などが表示されている参考書などがおすすめです。

3-2. 過去問題を説く

参考書を使用してある程度勉強を行ったら、実際に過去問題を行い試験の感覚やどういった問題が出題されるのか、などを把握することも大切です。

また、実際の試験時間である120分を自分で計測し、その時間内でしっかりと100問説くことができるのか、時間配分の方法、なども理解しておきましょう。

3-3. 通信講座を受講する

参考書や過去問題などを使用して独学を行う場合でも、ITパスポートの試験を合格することが可能です。

しかし、自分1人で行っているとわかんらない内容につまずいてしまったり、モチベーションを一定レベルに保ち続けることが難しかったりします。

しかし、通信講座を受講すれば厳選された参考書や問題などを使用して試験範囲を無理のないスケジュールでしっかり勉強することができます。

そのため、独学が不安な方やモチベーションが続かない方は、通信講座を受講することをおすすめします。

4. ITパスポート試験の受験概要について

ITパスポート試験を受験するためには、どのような手続きが必要なのか。

また、いつ開催されているのか、などについて紹介します。

4-1. 各都道府県で随時開催されている

ITパスポート試験は定期的に各都道府県で開催されており、公式サイトでは3ヶ月先の予定を確認することができます。

また、各都道府県によって多少開催日時は異なりますが、定期的に開催されているので、安心して予定を立てることができます。

4-2. 料金は5,700円(税込)

試験を受けるための料金は税込で5,700円になります。

支払い方法はクレジットカードやコンビニ支払いなどから選ぶことができます。

しかし、現金払いは行っていないので注意しましょう。

また、決して安い金額ではないので、しっかりと勉強して1回で合格できるようにすることが大切です。

4-3. PCを使って回答するCBT方式を採用

ITパスポート試験は、指定された会場で試験を行うのではなく、PCを使ったCBT方式を採用しています。

そのため、実際に試験を受ける場合は、自分のIDや受験番号などを使いログインして自宅などで行います。

そのため、通信環境やPCの状態など万全の状態で行えるように試験前からしっかりと準備して、途中で回線が途切れてしまったり、PCが壊れてしまうなどのトラブルが起きないようにしておきましょう。

5. まとめ

ITパスポートを取得すれば自分の仕事やキャリアップ、就職や転職など幅広い分野で大きく役に立つ資格です。

さらに、ITの基本的な知識が身に付き、さまざまな場面で応用することも可能です。

しかし、しっかりと満遍なく勉強して試験に望まなければ、不合格になってしまう可能性も十分にあります。

そのため、これからITパスポート試験を受験しようと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。