運用保守はどのような仕事内容なのか?また初心者が運用保守になるために必要なスキルは何か?

公開日: 2022/6/3
世の中にいあるサーバーやネットワークシステムを常に管理している運用保守は具体的にどのような仕事内容をこなしているのでしょうか。

また、システムエンジニアなどの経験がない初心者の方が、これから運用保守として仕事をするためにはどのようなスキルが必要なのでしょうか。

今回は、そんな運用保守の仕事内容や初心者の方が運用保守になるために必要なスキルについて詳しく紹介します。

1. 運用保守の業務内容とは

日々、システムにトラブルなどがないか監視している運用保守は、どのような業務をこなしているのでしょうか。

最初に、運用保守の業務内容について3つ紹介します。

1-1. トラブル発生時の復旧作業

システムやサーバーは常に通常通りに作動せず、運用中にさまざまなトラブルが発生します。

システムにトラブルが生じてしまうと、利用者がシステムを使うことができなくなってしまい、大きな影響が発生してしまします。

そこで、運用保守はトラブルの原因を突き止め、迅速に復旧の対応などを行います。

特に、ハードウェアの故障やソフトウェアの不具合、サイバー攻撃やシステムの停止などが発生した場合に対応することが多いです。

1-2. システムのバックアップ

提供しているサービスやシステムの利用者満足度を上げるために、改善やバックアップなどを行います。

プログラムの開発、改善を行うことが多いので、運用保守では対応しないこともありますが、プログラムによってはシステムの構成の変更があるため、開発担当者と連帯して業務を行う場合があります。

さらに、OSやミドルウェアなどはライフサイクルというサポート期間があるので、それまでにOSや機器を切り替えたり不具合などの対応をしなければいけません。

また、この業務はかなり大規模な作業になります。

1-3. システムの稼働を維持するための監視

自動的に実行されるプログラムの実行結果やシステムを構成する機器類の状態など定期的に確認しなければいけないことが多くあります。

さらに、いつトラブルが発生してしまうのか予測を立てることもできないので、システムの稼働を問題なく行うためには随時監視が必要になります。

また、性能改善やサービスの向上などに向けて各種報告を行わなければいけないので、一定期間内におけるさまざまなデータを分析、レポート作成します。

2. 運用保守に必要なスキルとは


運用保守として活躍したいけれど、具体的にどのようなスキルを身につける必要があるのかわからない方が多いです。

続いては、運用保守に必要なスキルについて3つ紹介します。

2-1. ITに関する幅広い知識

サーバーやシステム、ネットワークなどに関する基本的な知識から、専門的な知識まで幅広く身につけている必要があります。

実際の業務では、マニュアルなどがありますが、それでも仕組みや特徴をしっかり理解し業務を円滑に進めていくためには、これらのIT知識は欠かせません。

さらに、イレギュラーな事態などにも迅速に対応していかなければいけないので、最低でも基本的なIT知識は必要になります。

2-2. コミュニケーション能力

1人で全ての業務をこなしているわけではなく、チームでさまざまな業務に取り組んで行ったり、トラブルの対応やシステムの分析などを行います。

そのため、ITの知識やスキルだけではなく、チークワークを高めて効率的に作業を行うためのコミュニケーション能力も必要になります。

どれだけスキルや知識を持っていても、チームにうまく伝えることができなければ、トラブルをうまく解決することができません。

また、人からの伝達を受ける時のヒアリングの能力も求められます。

2-3. 責任感

実際にトラブルが生じてしまった場合にどれだけ迅速に対応できるのか、どれだけ取り組むことができるのか、などが重要になります。

サーバーやシステムに何かしらのトラブルが生じてシステムがストップしてしまったり、エラーや不具合などが起きてしまうと、とても多くの利用者や組織に影響を与えてしまいます。

そのため、常に利用者のことを考えて責任感を持って仕事を行えるかが大切です。

3. 持っておくとよい資格を紹介


運用保守の業務に必要な資格は主に、サーバーOS系の資格とネットワーク系の資格になります。

続いては、運用保守になるために必要なスキルとは別に、持っておくと有効的な資格を2つ紹介します。

3-1. 基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、IT資格の中でもとても知名度が人気が高く、毎年受講される方もとても多くいます。

さらに、この資格を持っているとITに関する基本的な知識があることの証明にもなるので、IT業界で幅広く認められています。

そのため、運用保守として働きたいと思っている方も、基本情報技術者試験を持っていると、就職で有利になり、その後の業務でも効果的に活用することが可能です。

3-2. 応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験よりも上位に位置付けられている資格で、この資格を持っていると、応用的なIT知識や専門的なIT知識を持っていることの証明になります。

さらに、試験の難易度も高く簡単に取得することが難しいので、この資格を持っているとそれらの点も加味されて評価されます。

また、エンジニアを目指している方は応用情報技術者試験の取得をする方が多いので、おすすめの資格です。

そのため、基本情報技術者試験を取得した方は応用情報技術者試験の取得も考えてみてください。

4. 運用保守に関する知識を学ぶには


運用保守を目指すために運用保守で求められる知識からITの基本的な知識までどのように学習すればいいのでしょうか。

続いては、運用保守に関する知識を学ぶための方法を3つ紹介します。

4-1. 本で学ぶ

運用保守に関する知識やエンジニアとして必要なスキルや知識、ITに関する基本的な知識は書籍からでも学ぶことができます。

そのため、書店などに置いてあるIT系の書籍から独学で運用保守になるために必要な基本的な知識を身につけましょう。

独学なので、モチベーションが上がらなかったり挫折してしまいそうになることもりますが、書籍から学習できるのでコストも低く抑えることができ、持ち運んでさまざまな場所で学習できるので、おすすめです。

4-2. スクールに通う

ITの基本的な知識やスキルを学ぶことができる専門のITスクールに通うことでプロの講師の方から効果的に学習することができます。

スクールでは、プログラミングスキルからCADなどのスキルや知識を学ぶことが可能です。

さらに、講師の方に教えてもらえるので、わからないことがあってもすぐに質問をすることをでき、モチベーションも保ちやすいです。

また、動画教材やテキスト教材などで学習することが多いので、どこでも学習することができます。

4-3. 学習サイトを活用する

スクールに通うための時間的余裕や経済的余裕がない方などは、学習サイトを使って学習することもできます。

学習サイトでは、動画やオンライン授業などがあり、自分の好きな時間に見ることができるので、効率的で低コストで学習することが可能です。

そのため、学習サイトからの学習もおすすめです。

5. まとめ


運用保守は、毎日私たち利用者が快適にサーバーやシステムを使用できるように、裏で常に管理しています。

さらに、彼らの業務は今では欠かせないポジションで、とてもやりがいや責任感のある職業です。

これから運用保守として活躍したいと考えている方は、ぜひ1度今回の記事を参考にしてみてください。