【いざ副業!】ライティングの仕事は初心者でもできる?Webライターになるメリット・デメリット

公開日: 2021/7/16

本業の仕事をしながらでも始めやすい副業の仕事と言えば、WebデザインやWebサイトの構築なども人気がありますが、特定のソフトを使える技術が必要になるなど、0から始めるのはなかなか大変です。

一方で、初心者でもライティングの仕事は比較的始めやすいとされています。

文章を書く経験は子どもの頃から誰でも通ってきている道なので取っ掛かりやすいですし、コツとタイピングスキルが身につけば、スキマ時間でコツコツと稼ぐことも可能です。

実際、クラウドソーシングのWebサイトなどを見ると、初心者からスタートしたという人でも、本業と変わらないくらい稼いでいるケースもあります。

本記事では、Webライターの仕事内容や必要なスキル、メリットやデメリットについて詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

1. Webライターってどんな仕事?

ライターには、インタビューした内容を記事にするような仕事もあれば、新聞や雑誌を賑わせるような仕事もあります。

ジャンルを問わずどれにも共通しているのは「文章を書く」ということです。

その中でもネット記事やWebサイトの記事など、インターネット上で発信される文章を作成する人のことを「Webライター」と呼びます。

本業として企業のオウンドメディア(自社サイト)で定期的に記事を更新する場合もありますが、いくつも案件を掛け持ちしているフリーランスWebライターも一定数います。

それらよりも最近多くなっているのが、副業としてWebライターを始めるケースです。

パソコンやスマートフォン、インターネット環境があれば仕事ができるため気軽に始めやすく、副業を始めたい人の背中を後押ししています。

2. Webライターに必要な資格やスキルは?

副業としてWebライターの人気が高まっているのは、文章を書くという行為で仕事ができてしまう「手軽さ」が背景にありますが、特別な知識やスキルは特に必要ないのでしょうか。

結論からいうと、誰でもなれるのはある意味正しいですが、知識やスキルが全く必要ないわけではありません。

Webライターを始めるにあたってまずは次の3点についてチェックしておきましょう。

2-1. 資格がなくても始められる

Webライターに必須資格はないため、基本的には誰でもWebライターを名乗れます。

しかし、ライティングの技能や分野に関する資格を持つことで、仕事を獲得する際に有利となるのは確かです。

例えば、クラウドソーシングサイトでアピールできるものに、一般社団法人日本クラウドソーシング検定協会®︎の「WEBライティング技能検定」があります。

こちらでは「WEBライティング実務士 合格者特典」など、検定合格者向けの良質な案件も提供されているようです。

一方、ライティング以外でも特定のジャンルに関する資格や経験があれば、執筆に活かすこともできます。

もし「お金に関する記事」の執筆をする場合に、ファイナンシャル・プランナーや経理の資格や実務経験を有していると強みとなる可能性が高いです。

案件に応募するときなどは、自分ができることを積極的にアピールしていくようにしましょう。

2-2. SEOに関する知識が必要

Webライターとして文章を発信する場所には、Webサイトやnote、SNSなどいくらでもありますが、いずれの場合でも「見てもらう」「読んでもらう」ことが求められます。

そこで重要になってくるのが「SEO」に関する知識です。 SEOとは、Search Engine Optimizationの頭文字を取ったもので、直訳すれば「検索エンジン最適化」となります。

端的に言うとSEOは、GoogleやYahoo!JAPANなどで検索された時にWebサイトが上位表示されるようにする方法のことです。

例えば、「Webライター 副業」と検索する人がいると想定して、タイトルや見出しに「Webライター」や「副業」といったキーワードとなる言葉を入れるなどの手法が取られます。

検索サイトのアルゴリズムは定期的にバージョンアップされるため、SEO対策に関する知識は日々アップデートする必要があるなど、常に最新情報や傾向に基づいて文章を書かなければいけません。

SEO対策の知識は「SEO とは」など検索することで基本的なポイントは載っているので、必要に応じて調べながら意識して文章を作っていけると良いですね。

2-3. 基本的な文章力とタイピングスキルも重要

文章を読んでもらうためには「読みやすさ」「分かりやすさ」が必要です。

主語と述語、接続語など文章の構成がうまくなっていないと、せっかく書き上げても相手に内容が伝わらない残念な文章になってしまいます。

「文章としておかしくないか」は、一度声に出して読んでみたり、翌日に読み直したりしてみると案外分かるので、ライティングを始めたらぜひ試してみてください。

また、Webライターであれば身につけておくといいのが、タイピングスキルです。

スマートフォンでも文章は作れますが、キーボードでタッチタイピング(手元を見ないで画面を見ながら入力すること)ができれば入力時間をかなり短縮できます。

いずれ副業としてライティングに挑戦することを考えているなら、まずは1時間あたり1,000文字入力できることを目標に文章を作ってみるのがおすすめです。

タッチタイピングのスキル不足を感じている場合は、「タッチタイピング 練習」と検索すると無料で練習ができるWebサイトがいくつも出てきます。

こういったサイトも積極的に活用してみてください。

3. Webライターのメリット・デメリット

副業としてWebライターを始めたものの「こんなつもりじゃなかった」と、思い描いていたイメージと現実とのギャップを感じてしまう人もいます。

これからWebライター始めようとしているなら、その前に知っておきたいメリットやデメリットについてもチェックしておきましょう。

3-1. メリット:未経験でも仕事ができる

Webライターは資格や経験がなくても、ネット環境と文章を入力する機器(パソコンやタブレットなど)があれば仕事を始められますし、短い文章であればスマートフォンでも対応できます。

とにかく始めるハードルが低いというのが、Webライターの大きなメリットです。

難しいスキルがなくても、「日常の出来事を500文字以上で書く」といった仕事のように、比較的取り掛かりやすい単発の案件もあるので、挑戦できそうなレベルから始めるのがおすすめです。

3-2. メリット:時間と場所を選ばずに働ける

もう一つ大きなメリットは、子どもが学校から帰ってくるまでの時間や、本業が終わった後の時間など、スキマ時間を使いながら自分の裁量で仕事ができる点です。

時間だけでなく場所さえも自分で決められるため、自宅や近くのカフェ、ファミレスなど自分の好きなところで仕事ができます。

パソコンを広げることができなくても、通勤中にスマートフォンのメモ機能で文章を書くという方もいるようです。

もちろん、情報漏洩を防ぐために、Wi-Fiのセキュリティなどに配慮する必要はありますが、「いつでも、どこでも」仕事ができるなら、副業としても続けやすそうですよね。

3-3. デメリット:最初は思うように稼げない

思わず引き込まれて文章を追ってしまうような、習熟したライティングスキルを持った人は世の中にたくさんいます。

案件をもらう時に力量を見極めることを目的として「テストライティング」が行われることがありますが、特に未経験から始めた人は文章が未熟なためにテストが通らず、案件をもらえない可能性も高いです。

それに、たとえライティングの仕事を受けられるようになったとしても、ライターとして稼げるようになるまでは時間がかかります。

未経験Webライターであれば、文字単価の目安は1文字あたり0.1円から0.4円程度で設定されていることが多いです。

例えば0.1円だと5,000文字を5時間かけて書いたとしても、報酬はたったの500円。

クラウドソーシング経由で案件を受けているなら、ここから源泉徴収と手数料が引かれるので、手元に残る分はさらに少なくなります。

アルバイトをすれば1時間あたり1,000円もらえるところも多いですから、手っ取り早く稼ぐことだけを考えるなら、Webライターはあまり賢い方法とは言えませんね。

ただし、Webライターとしての経験を重ねていけば、未経験では挑戦できなかったような仕事ができたり、文字単価が上がったりするため、月に数万円程度稼ぐことも可能です。

最初のうちは、稼ぐことよりも経験を積むことを意識して仕事をしていくと良いでしょう。

3-4. デメリット:納期までのスケジュール管理が必要

個人ブログを更新するだけなら、誰かに迷惑をかけるといったことはありませんが、副業としてWebライターをする以上は、締め切りまでに頼まれていた文章(記事)を完成させる必要があります。

本業やプライベートと時間との調整をしながら、業務を確実に遂行できる時間を確保していくことは、依頼者との信頼関係を作っていくためにも大切なポイントです。

ライティングをしていると、「何だか今日は筆が進まない」「思ったよりも時間がかかる」ことも出てくるので、納期までに完成できるよう余裕をもって仕事を進めていくことを意識しましょう。

4. 副業Webライターの仕事を見つけよう

名の知れた人やWebライターとしての実績をもつ人であれば直接依頼がくることもありますが、副業の場合は基本的に自分から案件を獲得しにいくことが多いです。

仕事をどのようにして見つけるのかを知っておくと、ライター未経験からでも少しずつ執筆経験を積んでいくことができます。

副業でWebライターを始めることを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

4-1. クラウドワークス・ランサーズ

クラウドワークスとランサーズは、どちらもクラウドソーシングサービスの代表的な存在です。

毎日Webライター向けの仕事だけでもかなり多くの募集が出ているため、自分がチャレンジできそうなジャンルのものがあれば、試しに応募してみましょう。

例えば、普段から美容やおしゃれに興味のある人であれば、化粧品やファッションに関する記事を選ぶと執筆しやすいはずです。

クラウドソーシングなので仲介の手数料や源泉徴収が発生するものの、簡単なやり取りや手続きで仕事を進められるため副業初心者にはぴったりです。

ちなみに、クラウドソーシングでは応募時に経歴などをアピールすることもできますが、未経験だとこの部分で経験者との差が生じてしまいます。

基本的には経験者が優遇されやすいので、まずは未経験でも挑戦しやすい単発の仕事を中心に進めていきましょう。

4-2. ココナラ

特技や趣味など自分が得意なものをスキルとして売る「ココナラ」でも、ライティングの仕事は多いです。

「ライティング・ネーミング」のカテゴリを開くと、「スマホでできるライティング」「LINE会話風のシナリオ作成」など、ライティングに関するあらゆる仕事の募集が行われています。

ココナラは、ユーザーが自分を積極的にアピールできる部分が特徴的で、単価を自分で設定することも可能です。

品質や納期などにおいて高い水準をクリアした人はPRO認定ユーザーとして表示され、プロフィール欄では過去に依頼した人のコメントも確認できるため、依頼する方も安心して頼めます。

クラウドソーシングよりも自由度が高く、個人として売り出していくこともしやすいので、ある程度経験を積んだ人はココナラのようなスキルシェアサイトも活用してみると良いですね。

4-3. Twitterのライター募集に応募

より手軽に仕事をするなら、Twitterを利用するのが便利です。

Twitterで「ライター募集」と検索してみると、いま募集がかかっているライティングの仕事がいくつも出ててきます。

ジャンルや内容、納期などが希望と適合していればDMから応募してみましょう。

クラウドソーシングやスキルシェアサイトと違って、Twitter経由の場合は業務委託など直接契約になることが多いため、手数料を徴収されない点でメリットがあります。

しかし、仲介が入らないからこそ、報酬金額や受け取り方などについては注意が必要です。

契約内容について認識のズレが生じないように、不安な点があればその都度確認するようにしてください。

5. まとめ

Webライターは、WebデザインのようにIllustratorやPhotoshopなど特別なスキルや、デザインに関する知識やセンスが問われるような仕事に比べると、比較的誰でも始めやすい仕事です。

一方で、Webライター向けの案件はクラウドソーシングやスキルシェアサイトで多く募集されているものの、単価が低めに設定されていることが多いために、途中で諦めてしまう人も少なからずいます。

副業で未経験から月数万円を稼げるようになるまで、少々時間がかかる覚悟は必要です。

まずは単発で短めの文章を作成することから始め、記事の執筆や見出しの作成、記事のリライトなどライティングの仕事を少しずつ広げて経験していけば、必ず力はついていきます。

慣れてきたら継続型の案件にも応募するなどして、副業で安定した収入を確保していけると良いですね。