映像制作業界で技術スタッフとして働きたい!また技術スタッフの仕事内容や必要な知識やスキルについて!

公開日: 2022/9/9
映像制作に関心があり、実際に自分が携わってみたいと考えている方は多くいます。

また、映像制作には撮影中に活動するプロデューサーやディレクターなどの制作スタッフとカメラマンや映像編集など技術を担当する技術スタッフの2つに分かれます。

そんな中でも今回は、技術スタッフの仕事内容や必要な知識、スキルについて紹介します。

1. 技術スタッフの仕事内容


技術スタッフには大きく分けて、6つの役割の仕事があります。

まず最初に、技術スタッフの仕事内容を6つ紹介します。


カメラマン

カメラマンは、番組を撮影する時にアングルや色彩調整、カメラワークなどを意識して、綺麗な映像を撮影することが仕事です。

また、屋内のスタジオに限らず、屋外のスタジオや自然の中や特殊な天候などでの撮影も行うので、状況に合わせてうまく対応できる能力が必要です。

また、カメラの映り方で番組を見ている視聴者の興味や関心を惹き付けられるかどうかが決まってくるので、とても大切な仕事です。


美術スタッフ

美術スタッフは、スタジオ内の椅子やテーブルのデザインや番組で使用する小道具、背景に映る壁紙などを設置する仕事です。

多くの番組では、出演者が座っている椅子や後ろに写っている背景の1つ1つにまでこだわりを入れてデザインしており、番組の雰囲気を大きく変えます。

また、番組のテーマや空気感などによってもデザインは変わるので、さまざまなセンスが必要です。


照明スタッフ

照明スタッフは、出演者や背景、写っている景色などをカメラにはっきりと映せるように、照明を調節して見栄えを良くすることが仕事です。

また、照明は明るすぎても暗すぎても良くないので、調整が難しく、撮影を行う環境によっても調節率が大きく変化するので、状況に応じて対応することが大切です。

そして、ディレクターと打ち合わせをしながら、使用する照明や機材を変えて、常に最適なライティングを行います。


音声スタッフ

音声スタッフは、映像制作で音声全般の技術的なサポートを行います。

使用するマイクの調整や種類、設置場所を決めたり、収録された映像の音声を調節して聞き取りやすいようにします。

また、音声スタッフは、音声調節に機材を使用するので、機材に関する知識やスキルが必要です。


動画編集

動画編集は、撮影が完了した映像作品を指定された時間内にまとめたり、カットを行うなどします。

また、素材や写真を合成したり、効果音やテロップの挿入、オープニングやエンディングの作成も行います。

カットする場面やカット部分の繋ぎのスムーズさなど、監督と確認し合いながら、締め切りに間に合うように行うので、とても責任重大な仕事です。


テロップ挿入

動画編集でテロップを挿入することも多いですが、テロップ挿入を専門的に行う仕事もあります。

ニュース番組や情報番組では、しっかりと視聴者に内容を説明する必要があるので、番組内での多くの発言や説明をスピーディーにテロップに書き起こします。

また、番組の雰囲気や空気感に合わせてテロップのデザインを変えることも大切な仕事です。

2. 技術スタッフに必要な知識やスキルとは


技術スタッフとして働くためには、どのような知識やスキルが求められるのでしょうか。

続いては、技術スタッフに必要な知識やスキルについて3つ紹介します。


撮影スキル

技術スタッフはさまざまな環境で撮影する必要があるので、カメラワークの調節やレンズ交換、フレーム調整などの知識やスキルが必要になります。

さらに、番組はカメラの写り方1つで視聴者に伝わる魅力が大きく変化するので、とても大切なポジションであり、大切なスキルです。

そのため、カメラマンとして技術スタッフになりたい方は、撮影スキルを身に付けましょう。


機材や編集ソフトの知識

技術スタッフは音声の調整やカメラ撮影、動画編集などでさまざまな機材や編集ソフトを使用します。

さらに、基本的な知識やスキル以外にも、番組をより良くするための専門的な知識や応用的なスキルも必要になります。

そのため、音声や動画編集、テロップ挿入の仕事をしたい方は、機材や編集ソフトの知識やスキルを身に付けましょう。


マネジメントスキル

映像撮影やその後の編集は、技術スタッフが複数人で協力して行います。

そのため、さまざまなポジションの方にしっかりと指示を出したり、まとめ上げたりするマネジメントスキルが必要です。

また、1人でも指示が伝わらず、ミスや違う行動をとってしまうと、番組がうまく撮影できなくなってしまうので、とても重要なスキルでもあります。

3. 未経験から技術スタッフになるには?


未経験から技術スタッフとして映像制作に携わるためには、どのような方法があるのでしょうか。

続いては、未経験から技術スタッフになる方法や平均給与について紹介します。


スクールに通って技術を身につける

未経験から技術スタッフになるためには、まず機材や編集ツール、カメラなどのスキルを身につける必要があります。

また、独学で身に付けることが難しいことが多いので、スクールなどに通って技術スタッフとして働けるレベルの知識やスキルを学ぶことをお勧めします。

最近では、オンラインで学習できるスクールも多くなってきているので、仕事が忙しい方でも自分のペースで気軽に学習できます。


テレビ局や制作会社に入社する

テレビ局や制作会社に入社して、1から経験を積むことで、技術スタッフになる方法もあります。

最初は、雑用などの仕事をすることがほとんどの場合が多いですが、実際に撮影現場に参加できるので、多くの経験や知識を身に付けられます。

また、働きながら知識やスキルを身に付けられるので、とても効果的な方法でもあります。


すでにスキルがある場合はフリーランスで活動する

すでに技術スタッフとして必要な編集スキルや撮影スキルがある場合は、フリーランスとして、テレビ局や制作会社から仕事を引き受けることも効果的な方法です。

最近では、業務委託やフリーランスとして技術スタッフをしている方も多く、スキルや実績が認められればしっかりと仕事をもらうことも可能です。

また、努力次第では大きく稼ぐこともできるので、スキルのある方はフリーランスとして挑戦してみることをおすすめします。


技術スタッフの平均給与はどのくらい?

映像業界で技術スタッフとして働いている方の平均年収は、中小企業の制作会社で約600万円です。

また、大手のテレビ局や映像制作会社で働いている方の平均年収は、約700万円で中には1,000万円以上得ている方も少なくありません。

そして、中小企業の制作会社であってもスキルや資格を獲得し、経験を積んでいけば、1,000万円近く稼ぐことも可能です。

4. まとめ


映像制作は多くの技術スタッフが制作スタッフの企画した番組に沿って、照明や撮影、編集を行います。

さらに、技術スタッフの活動1つで番組の見え方や魅力が大きく変化するので、とても大切な役割になります。

これから映像業界で制作スタッフとして働きたいと考えている方は、ぜひ1度今回の時期を参考にしてみることをおすすめします。