
趣味を探している主婦必見!習字の種類と始め方を解説
主婦の中で人気がある趣味として習字があげられます。
習字を趣味にすることで美しい字が書けるようになるからでしょう。
冠婚葬祭など字を書く機会が多い主婦にとって、美しい字が書けることは一つのステータスでもあります。
しかし、習字をスタートさせようと思っても何から始めればよいのかわからないという人もいるかもしれません。
また、習字には種類があるために迷う人もいるでしょう。
ここでは習字について解説します。
種類・始め方などを紹介するので、始めようと思っている人は参考にしてください。
1. 習字の種類と必要な道具
習字には下記の2種類があることをご存じでしょうか。
・毛筆
・硬筆
どちらを始めるかによって用意すべき道具が異なります。
また、それぞれ利用する機会も異なるので、生活スタイルなどを振り返ってみて決めたほうがよいでしょう。
まずは習字の種類と道具について紹介するので、参考にしてください。
1-1. 毛筆
習字の中でも毛筆は、学校などで習うことも多いので興味を持つ人が多いでしょう。
子どもの頃を思い出し、改めて趣味としてスタートさせようと考える主婦も多いようです。
毛筆を始める場合、必要となる道具は主に下記の5つです。
・筆:1,000~2,000円程度
・紙:100円ショップのものは書きにくいケースがあるので避けたほうがよい
・墨汁:500円程度のもの
・下敷き:100円ショップでOK
・文鎮:100円ショップでOK
・墨池(ぼくち):100円ショップでOK
墨池とは硯の代わりの入れ物です。
固形の墨ではなく、墨汁を使用する場合は墨池で充分なのでこちらをおすすめします。
また、値段の目安も紹介したので参考にしてください。
筆は安すぎると書きにくいなどのデメリットがあり、おすすめしません。
墨汁も100円ショップで売られていますが、こちらは筆についた墨汁が落ちにくいデメリットがあります。
趣味として楽しみの範囲内で毛筆をするのなら、高い道具をそろえる必要はありません。
しかし、安いものにはそれぞれデメリットがあるので注意してください。
1-2. 硬筆
習字には、毛筆以外に硬筆もあります。
こちらは、毛筆以上に活躍する場が多いかもしれません。
硬筆で字を書く機会は、毛筆以上に多いからです。
硬筆を始める場合、用意する道具は主に以下の3つがあげられるでしょう。
・ボールペン
・万年筆
・鉛筆
毛筆に比べて道具は少なめです。
実用的な道具を使用するので、普段の字が美しくなるでしょう。
また、本格的に硬筆をスタートさせる場合はペンの持ち方も美しくなります。
持ち方ひとつで力加減がコントロールできるようになり、字も美しくなるからです。
日常生活に密着した習字をスタートさせたい主婦には、硬筆をおすすめします。
2. 習字の始め方とメリット・デメリット
習字の始め方には複数あり、どのようなスタイルでスタートさせるかはライフスタイルによるでしょう。
主な始め方は下記の3つです。
・独学
・通信講座
・教室
これらは毛筆・硬筆ともに共通しています。
それぞれの始め方についてメリット・デメリットも含めて解説するので、参考にしてください。
2-1. 独学
独学とは、書店でテキストを購入して学習する方法です。
主なメリットとして下記のような点があげられます。
・好きな時間にできる
・コストがかからない
上手にスキマ時間を活用して練習できるので、時間に縛られることはありません。
「5分ほど時間が空いているから、練習しよう」なども容易でしょう。
また、コストは道具・テキスト代のみです。
受講料などを支払う必要はないので、必要最小限のコストでできます。
そのいっぽうで、下記のようなデメリットもあるので注意してください。
・正しい書き方が身につかない可能性がある
・正解がわからない
書き方や文字などを見て添削してくれる人がいないので、正しい書き方が身につかないかもしれません。
また、毛筆・硬筆ともに共通する点ですが、文字にはとめ・はね・はらいがあります。
文字の一つひとつに対するこれらのポイントが正しいのかどうか、判断に迷うこともあるでしょう。
独学では、文字の書き方をよく知っている人に確認できないというデメリットがあるので抑えておいてください。
2-2. 通信講座
通信講座でも、習字のコースが展開されています。
通信講座のメリットは主に下記の3つです。
・スキマ時間が活用できる
・プロからの指導が受けられる
・コストが抑えられる
通信講座は宿題のようなものがあり、提出期限が設けられています。
しかし、期限にはゆとりがあるのでスキマ時間を上手に使ってこなすことが可能です。
プロが添削をしてくれるので、どこをどのように改善すれば良いのかがわかります。
知らない間に身についてしまった癖にも気づき、美しい字が書けるようになるでしょう。
独学に比べればコストがかかりますが、低価格でスタートできるのでおすすめです。
ただし、下記のようなデメリットもあります。
・指導内容がわからない場合がある
・複数の通信講座がある
通信講座はプロからの指導が受けられますが、リアルタイムではありません。
そのため、指導内容がわかりにくいデメリットが考えられます。
また、習字のコースを展開している通信講座は複数あるため、どれにすればよいのか迷う人もいるでしょう。
学習期間・担当講師・アフターフォローなどに注目して、口座を選んでみてください。
2-3. 教室
本格的にスタートさせたい場合は、教室に通いましょう。
主なメリットとしては下記の2つです。
・対面で指導が受けられる
・友達ができる
教室に通うと、直接対面で指導が受けられます。
どのような点がよくないのかが明確になり、具体的な改善方法なども教えてもらえるのでおすすめです。
独学・通信講座よりも上達が早いでしょう。
また、教室にはほかの人たちも通っています。
同じ趣味・目的を持った人たちが集まるので、友達ができやすいという点もメリットといえるでしょう。
ただし、下記のようなデメリットもあります。
・コストがかかる
・時間が拘束される
教室で習字を学ぶ方法は、独学・通信講座よりもコストがかかります。
教室の維持費なども受講料に反映されるからです。
また、指定の教室に通わなければいけません。
スキマ時間を活用して学習できない点もデメリットといえるでしょう。
3. 習字を習う順番
文字にはさまざまなスタイルがあります。
習字を習う際は、どのような文字を学ぶのか、どのレベルまで学ぶのかも考えると楽しくなるでしょう。
主な文字のスタイルは下記の5つです。
・楷書(かいしょ)
・行書(ぎょうしょ)
・草書(そうしょ)
・隷書(れいしょ)
・篆書(てんしょ)
楷書を起点にして行書へ進むか、隷書へ進むかで最終地点が異なります。
それぞれのパターンについて解説するので、参考にしてください。
3-1. 最初は楷書
楷書(かいしょ)は習字を学ぶ上で基本の書体です。
楷書で文字の書き方の基本を抑えると、美しい文字が書けるようになります。
多くの場合、習字で学ぶのは楷書のみでしょう。
その理由は、役立つ場面が多いからです。
冠婚葬祭はもちろん、年賀状などの手紙を書く際にも楷書は役立ちます。
また、楷書は派生する書式の基本です。
ここからさまざまな書式の文字を学ぶことも可能なので、最初は楷書から始めましょう。
3-2. 行書へ進む場合
行書(ぎょしょ)は、楷書を少しだけ崩した書体です。
楷書よりも行書のほうが見た目が美しいため、大人っぽい文字として認識されることも多いでしょう。
楷書から少しだけレベルアップさせたい場合は、行書をおすすめします。
冠婚葬祭などで使用されることも多いので、学んでおくと便利です。
行書をさらに崩した文字が草書(そうしょ)です。
日常生活では、和風の飲食店などで使用されることが多いでしょう。
一般的な生活の中で使用することはほとんどありません。
3-3. 隷書へ進む場合
書道を習う場合は、楷書から隷書(れいしょ)へ派生させることも可能です。
楷書に比べて横に平たい形をしています。
主な使用場所としては、新聞の見出しや紙幣があげられるでしょう。
書籍でも隷書が使われている場合があります。
日常生活で使用する機会は、あまりないかもしれません。
しかし、狭い場所に毛筆で書かなければならない場合には便利です。
隷書から更に派生させた文字が、篆書(てんしょ)です。
印章に使用されるもじであり、日常生活の中で筆で書くことはほぼないでしょう。
4. 習字を始める場合は目的を決めよう
習字に限らず、目的を決めないでスタートさせると長続きしません。
趣味として習字を始める場合は、目的を決めましょう。
日常生活で使用する文字が綺麗になりたい、将来的に書道の先生になりたいなど目的を決めると続ける張り合いが生まれます。
ただし、義務になると続かなくなる可能性もあるので注意してください。
楽しみと目標達成のバランスを考えてスタートさせることをおすすめします。